壁紙:坂田靖子「バジル氏の優雅な生活」

4月30日(日)
 昼頃起床。テレビをみたり。今日は天皇賞だったのね。飲酒したら、4時過ぎに寝てしまって、11時前に起きる。事務所にフリーのカウンタをつけて遊んでみる。夜中のNHK番組が最近インターネットがらみばかりなので気になる。テレビが煽ると、寿命が短くなっちゃうんだよな。などと考えながら、6時前に就寝。

4月29日(土) 中華料理三昧
 昼頃起床。家族は新宿に出かける。子供達が「ゼルダの伝説」を買ってきて、遊んでいる。今日はもともと出かける予定だったので、夜、外食することになる。配偶者が中華料理を食べたいというので、店選び。赤坂まで出かけて、料理の鉄人、陳健一の四川飯店に行こうかと思うが、辛い四川料理だと子供達にはつらいと考える。雑誌のバックナンバーから、大久保の「利園酒家」に決める。広州料理だから辛くないし、雑誌に載っていた炒飯がとても美味しそうだったのだ。
 ということで、夕方、大久保の「利園酒家」にでかける。一品料理やら、炒飯やら柳麺やら焼きそばやらどしどし頼む。配偶者が注文した「鰻の炒め物」が特に美味しかった。鰻炒めは初めて食べたと思う。この店の名物である「福建炒飯」も美味であった。あんかけチャーハンである。おすすめ。総体的に料理はいささか塩分多めであったが、こんなもんであろう。値段は安いし。4人で腹一杯食べてデザートまでとって12000円しない。と、満腹で帰宅。
 一休みして、夜中、テレビで映画「座頭市」をみる。勝新太郎ね。監督も勝。うーん、殺陣はいいんだけど脚本がね〜。ところで、座頭市が実在したって知ってます?座頭市の原作は、子母沢寛の随筆なんだよね。中公文庫に入っている。

4月28日(金) お好み焼き終結篇〜ぼてぢゅう
 昼前に起床。昼、飯田橋を散歩する。といっても本屋に行くだけなんだけど。本屋の中をぶらぶらしたあと、駅ビルにある「ぼてぢゅう」へ。「ぼてぢゅう」は大阪では有名なお好み焼きチェーン店であるが、最近は全国進出しているらしい。ファミレス化しているわけだ。だから味はそこそこ。そういえば、昔、大阪新聞にはぼてぢゅうの創業者を主人公にした小説が載ってたなあ。作者が阿部牧郎だった。創業者がお好み焼き屋を大きくするというストーリーのなかに、けっこうエロい内容が混じっていた。なんてことはどうでもいいんだけど。モダン焼きとエビスビールを注文する。どうしてモダン焼きにしたかというと、スタンダードなお好み焼きがちょっぴり貧相だったから。「ぼてぢゅう」では店員が焼いてくれる。そのことを知っていたから来たんだけどね。ということで、店員のうでさばきをカウンターからじっくりと拝見。なるほど、焼きそばはソースとケチャップで味付けするのか〜。モダン焼きの場合は豚肉は別に炒めておくが、お好み焼きの場合はそのまま上に載せて焼くのか〜。などなど。いいおっさんが、まじまじと見てしまいました。不気味だったかも。
 観察していて気づいたのだが、鉄板の温度が高すぎる。焼きそばもお好み焼きも焦げている。いかんなあ。僕のモダン焼きに入るはずのそばが焦げているぞ。むかむか。
 味は、予想通りフツーであった。ちょっと固かった。結論を言うと、昨日食べた店が一番美味しかった。ま、激ウマ探索は大阪に行ったときまでとっておくとしよ。憑き物は落ちたような気がするし。見ていて作り方を憶えたので、今度は家でモダン焼きをつくってみるかな。
 食後、ふたたび本屋を彷徨って2冊購入。
○「二十一世紀の資本主義」岩井克人・筑摩書房
○「日本経済診断」山田厚史・岩波ブックレット
 帰宅後、ざっと読んでしまう。岩井の本は売れているらしいが、面白い。文章芸は達者だし。ただ僕的には、結論は×。経済をねたにした空想の物語ですね。って経済学ってもともとそんなものであったか。夜中、「朝まで生テレビ」を見る。憲法問題だが、みててなんだかなあという感想。

4月27日(木) またまたお好み焼き不発の日
 二日酔いでごろごろしていたが、僕がよほどお好み焼きに取りつかれた顔をしていたのかもしれない、配偶者の発案で、夕方、神楽坂のお好み焼き屋「松ざき」に家族で出かける。おととい行けなかった店である。雑誌に載っていたのを見つけた。しかし、悲しいことにこの店も自分で焼いて食べる方式であった。配偶者が焼いてくれたので助かった。結論。美味しかったんだけど、職人芸を堪能できなかった点が残念。安くて美味しいいい店なんだけどね。憑き物が落ちたら、また行ってみるか。
 どなたか、職人が焼いてくれる、東京の美味しい店を教えてくれませんか>読者の方
 僕の好みは、ふわっと柔らかめに焼いた関西風のお好み焼きです、焼きそばは入れない。
○「Excelで学ぶ金融市場予測の科学」保江邦夫・講談社ブルーバックス
を購入して帰宅。エクセルでほんまに確率微分方程式がわかるんかいな。
 「アナザヘヴン」2回目を見る。

4月26日(水) またお好み焼き不発の日
 新宿の職安に呼び出される。第一回目の失業認定である。本当に就職行動を行っているのかどうか、いろいろ聞かれると思っていたのだが、リポートを箱に入れた後、職員にまとめて呼び出されてそれで終了。ちょっと拍子抜けする。早く終わったので、ヨドバシに寄って物色。うちの電話をISDN化したうえ、さらに24時間常時接続を検討しているのだ。5月から常時接続は4500円/月に値下げされるし、国際標準から考えるとどうせもっと下がるに決まっている。TAの相場が15000円で、ISDNを同時に申し込むと5000円のディスカウントがある。TAルータで35000円程度。ずいぶん価格が下がったものである。もっと下がると思うけれども。
 そのあと、東口に廻って、紀伊国屋で福田和也「作家の値打ち」を購入したあと、雑誌に載っていたお好み焼き屋にいく。店内はがらがらで嫌な予感。予感は的中してしまう。自分で焼いて食べる店であった。自分で焼いて食べる店は、関西では普通のスタイルではあるのだが、今の僕は美味しく焼いてもらったお好み焼きを食べたいのだ。仕方ないので、ビール飲みながらてきとーに焼いて食べたけど、どうも美味しく感じない。あーあ、不発であった。
 帰宅して昼寝した後、夕方新橋へ出かける。マックな飲み会がある。台湾料理だったのだが、これが美味な店。こっちは当たりでした。いい気分で、夜半過ぎに帰宅。
 
4月25日(火) お好み焼き不発の日
 よくわからないが、配偶者が朝から機嫌が悪い。正確に言うと、昨日の深夜から機嫌が悪い。どうも居心地が悪い。それで対話を試みてみる。
 僕「お好み焼きを食べたいから夜、食べに行こうよ〜」
 配偶者「その言葉は、私の機嫌が悪いからいってるわけ?」つっこんでくるね。
 僕「そういう点の存在は否定しないけど、僕はおいしいお好み焼きを食べたいんだよ。」いささか苦しい。
 配偶者「あなたがわからないということはわかった。」
 僕「僕はどこがわからないのかわからない」家庭教師のとらい。
 配偶者「あなたが、あなたのどこがわからないのか、わからないということを、私がわかったのを、あなたはわかったのね」論理学のテキストだな、こりゃ。クワインもたじたじだぜ。そんなこんなで午前中。
 午後、例のごとくテレビ東京で映画を見る。今日は「黄色いロールスロイス」。オムニバス3話。一作目は適当に見ていたが、2話目はまあまあ。イタリアによくいる色男の話である。色男がちょっとおつむの弱い美女をひっかけようとするのだが、美女はマフィアのボスの情婦なのであった。よくある話だよね。
 配偶者「イタリア人の男は女性をとりあえず誉めるのよね。声かけないと失礼になるらしいわよ。」
 僕「じゃ、一応誰でも声かけてみるわけ?」
 配偶者「そうじゃないの?礼儀だそうだから。」
 僕「だってまわり中に粉かけて、当たりまくったら大変でしょ。騒動になるかも。」
 配偶者「そのへんは心得てるんじゃないの。でも駆け引きもあるでしょ」
 僕「ほう、イタリアにも西瓜があるんだね。日本に似ているね。」画面に西瓜売りが映っていた。
 配偶者「あ、ホントね。」
 僕「そういえば、日本とイタリアはよく似てるよね。」突然話題は飛躍する。
 僕「そうすると、女に対する男の扱い方が違うくらいかな〜。でも、ちょっと考えてみよう。寅さんの映画って、イタリアっぽくないかな。すぐ女に惚れて、立ち直る。しかも、寅さんは日本映画の典型だよな。ということは、」
 配偶者は、またくだらないことをいって、という眼差しで僕を見ていた。そういうやつなんだよ〜ん。家庭教師のとらい。映画は妙に上質な脚本を提示して、唐突に終わった。悲劇的でもない。その取り扱いがにくいが、ほんのすこしだけ欲求不満を与える点がうまいね。ところで、あの色男、僕はアラン・ドロンだと思うのだけれど、真相はどうなのかな。新聞には載っていなかった。
 映画の終わり頃、娘が学校から帰ってきていう。「今日、気持ち悪くて吐いちゃった。」健啖家の娘が吐くとは珍しい。昼寝した後、居間に来てみると、娘がのびている。ということで、お好み焼き出撃は延期になってしまった。フラストレーションがたまる。でも、晩御飯はやきそばとお好み焼きになる。家で食べるお好み焼きもおいしいんだけど、やっぱり。明日に、捲土重来を誓う私であった。
 夜中に、「毛皮のヴィーナス」を見る。種村の邦訳だと「毛皮を着たヴィーナス」である。いや〜、B級映画ですね。むかしなつかし。マゾッホ先生は草葉の陰で泣いているでしょう。B級すぎて面白いんだけど、芸術のかけらもありませんね。現在から見るとエロティシズムは希薄だし。みどころは、旬を過ぎてしまった主演のラウラ・アントネッリです。ただ、この人の代表作は「青い体験」か「イノセント」でしょう。

4月24日(月)
 5時頃寝て9時半頃起床。
 午後、テレビ東京で放送された映画「悲しみよこんにちは」を見る。ジーン・セバーグがヒロイン。甘ちゃんの映画であった。自意識過剰。
近所の本屋にでかける。最近ろくに本屋に行ってない。本は読んでないし。映画は見てるような気がするけど。今話題のひきこもりになっちゃったのかも。やばいぞ。
適当に物色して、
 ○「電脳社会の日本語」加藤弘一・文春新書
 ○「現代広告の読み方」伊佐山寛太・文春新書
 ○「TVメディアの興亡」辛坊治郎・集英社新書
 ○「金融工学の挑戦」今野浩・中公新書
を購入。新書ばっかりになっちゃった。福田和也の新作「作家の値打ち」を買おうと思ったのだが、在庫がなかった。そのうち買うつもり。岩井克人の新刊を発見したが、読むとしたら買った本を読み終わってから。図書館に入ってからでも構わない。
 コンビニで冷やし中華を発見した。もう冷やし中華の出始める季節になったのね、つい買って食べてみたけど、もひとつ。後悔する。毎年、出始めの頃は珍しくてつい買ってしまうのだが、はずれてしまう。おいしい冷やし中華たべたい。おいしいお好み焼きも食べたい。

4月23日(日)
 まだ調子が悪い。午後、テレビ東京で放送された映画「戦場に架ける橋」を見る。わりあいよかった。ラストはちょっと暗い。それにしてもテレビ東京の「20世紀名作シネマ」は良い企画だと思う。BSほどマニアックでもないし。難点があるとすると平日昼間の放送ということである。

4月22日(土)
 朝7時頃帰宅。一日死んでいた。なむ。

4月21日(金) 幻想的掲示板オフ会
 オフ会に出かける。総勢が30人をこえていた。すごいね〜。
 咳風邪が治らないまま出席したので、ちょっとつらかったかな。
 疲れているので、レポートは書くとしたら後になる。
 印象に残った言葉は、愛・蔵太さんから発せられた。「普通の人が普通の意見を言っているホームページは面白くないですね。」そらそうだわな。ということは、僕のページは面白くないということか。

4月20日(木) 驚きの教育テレビ
 雨。9時頃起床。今日は小学校の創立記念日だそうで、娘が休みである。目覚めたら娘が教育テレビを見ていたので、ぼーっと一緒に見る。くだらなくて面白い。小学生たちがトムヤムクンスープを作るのだが、いちいち食材の匂いを嗅いで、臭がるという場面を繰り返していた。そりゃ臭いのは知ってるけど、嫌味なまでにやるこたあないよな。タイを馬鹿にしているのか。とか、沖縄の小島から叔父を訪ねて都会見物に出てきたという青年「ガジャ丸」が訪れた都会とは、小田原であったり。しかも「ガジャ丸」くんはわざとらしく驚いてみせて、蒲鉾食べていた。うーむ。
 午後から、テレビで映画「ナチュラル」を見る。凡庸な内容であった。ロバート・レッドフォード主演。今週は彼をよく見た。夕方、「ポケモン」「大食い選手権」を見た後、「アナザヘヴン」初回。原作・脚本・監督を飯田譲治一人でこなしているぶん、画面に気合いが入っている。原作を読むつもりはさらさらないので、テレビ放送だけみる予定。あの内容で引っ張るのはちょっと難しいような気がするが。

4月19日(水) 自業自得の二日酔い
 失業保険の説明会とやらに呼び出されて朝っぱらから出かける。本当のことを言うと、昨日一人で飲み過ぎて二日酔い状態。しゃれならんのう。気持ち悪さをこらえながらお役人様のたるいお話を拝聴いたしました。これも200万円いただくための辛抱です。
 新宿で昼飯を食べて帰ろうかと思ったんだけど、気分悪くて、二日酔いざましに四谷まで歩いたが、決心が付かないままさまよってしまった。こういうときはだめだね。四谷のバブルの塔を見上げたあと、いやに豪勢な防衛庁新庁舎の壮観振りに感心しながら、馴染みのラーメン屋でラーメン食べて帰る。気持ち悪かったけど、おいしいラーメン食べたらなおっちゃった。不思議。
 新宿でDVD、
○恋に落ちたシェイクスピア
○毛皮を着たヴィーナス
を借りる。マゾッホのDVDがあるとわ。
 月刊アスキーを購入して、IEを5にしてみる。感想は後日ね。

4月18日(火) A River Runs Through It
 またまた朝方までネットで遊んでいた。遊んでいたら凄まじいものを目撃しちゃいました。それで寝たのは5時前になってしまった(笑)。感想は、絶句というしかありませんね(呵々大笑)。
 ところで、テレビをつけながら遊んでいたんだけど、演歌番組をたまたま見ていたら、藤あやこ・坂本冬美らが出演していた。着物でない藤あやこもいいね。とっても色っぽい。爛熟という言葉が似合う。
 起床したら10時過ぎ。昨日の如く、寝起きにDVD「リバー・ランズ・スルー・イット」めんどくさいなあ、"A river runs through it"を見る。これはいい映画である。ほんとに久々にとてもいい映画。米国人にもこういう映画を作れるんだねえ。監督はロバート・レッドフォード、昨日のギャツビーさんである。映画でUSを体感できた気がする。画面に映し出された自然がとても素直に美しい。米国人にも彼らなりの習慣・偏見・倫理があるわけで、その美点も限界も知ることができるだろう。ブラッド・ピットが出演する映画は初めてみたのだが、好演である。ひとつ難ずるとすれば、ブラピの決着の付け方かな。

*今日の些末事
 朝トイレにいったら、柳美里の「フルハウス」が置いてあった。配偶者がとうとう柳美里を買って読み始めたかと考えてぞっとした。しかし用を足しながら記憶の糸を辿ってみたら、それは僕が買った本であった。こっそりいうと(ちっともこっそりではないが)僕は柳美里の小説、好きである。こわれっぷりが好きである。柳美里はこわれなければ面白くない。でも、柳美里ファンはきらいなのである(すげー矛盾してるぞ)。だって変そーじゃん(やっぱり、すげー矛盾してる)。
 もうひとついいうと、「フルハウス」の下になってしまった聖人孔子が哀れを誘っていた(配偶者は、白川静「孔子」を長らくトイレ読書本にしている。この本のカバーがなんと聖人孔子様なのだ。孔丘どのすまん。というわけで、僕はもう一冊購入して枕元に置いてあるのだ。)。

4月17日(月) 寝起きに映画2連発
 朝からネットで遊ぶ。地下室で実験していたのだが、思い通りに動かず、失敗してしまった。ちょっとめんどうなことを試していた。実験内容は秘密。地下室が調子悪くなったとしたら、そのせいなのだ。
 起床していきなりDVD映画「レ・ミゼラブル」を見る。寝起きで頭はぼおっとしていたが、かえっていいものである。とっつきにくさが緩和される。意外にもいい出来。2月革命(だっけ)のシーンがよかった。でも原作もこんな話だったっけ。僕は小学生の時に子供向けの本で読んだだけなのだ。「モンテ・クリスト伯」と内容がダブって記憶されていたようだ。
 引き続き、テレビで映画「グレイト・ギャツビー」を見る。「華麗なるギャツビー」と訳すのはいかがなものか。俗物な映画ではずれであった。ロバート・レッドフォードが若い。ミア・ファーローがヒロインだったのか。フィッツジェラルドの原作もつまんないのかな。確認するために読む気はおきないけど。

4月16日(日) しょっつる
 朝方までネットで遊んでいたので、起床は11時頃。昼過ぎ、家族が出かけるが僕は家で留守番。
 午後、テレビでヒッチコック「めまい」を途中から見る。ストーリーは粗だらけでたいしたことないんだけど、見せ方が上手い。感心してしまう。
 夕食はクリームスパゲッティ。いささか味が薄かった。それで、先日、試しに購入してみた「しょっつる」を少量かけてみたら、塩味がすっきりして、引き締まった味わいに変化。不思議なものである。ところで、「しょっつる」とは秋田の「魚醤」である。醤油の一種であるが、普通の醤油とは違う。魚のだしが効いていて、色は薄いが塩分が多めである。東南アジアでは「ナンプラー」という魚醤があるが、たぶんその仲間だと思う。アジア文化圏の拡がりを感じさせる調味料である。普通の醤油よりも値段が高いけれど一度おためしあれ。
 飲酒していい気分になって、目が覚めたら11時過ぎ。さてネットタイムの始まりである。

4月15日(土)
 鼻風邪をひいたようだ。咳が出る、だるい。季節の変わり目だからかもしれない。
 昼間寝ていたら、夜、目が冴えてしまうがどうも惚けていたようだ。

4月14日(金) MTG
 9時過ぎに起床して、昼寝して、音楽を聴いて、飲酒して。ろくな生活していないかも。テレビで「インディ・ジョーンズ」を見ながら、スピルバーグにもちょっと美学があればいいのにと思う。息子が、「Magic The Gathering」に興味を示したらしく、最初の日本語限定版をよこせという。こいつ、面白いものをことごとく親父に先回りされていることがわからんらしい。MTGなんか、普通の家庭にないぞ。

4月13日(木)
 「ハンニバル」を読み始めるが、約20ページで中断。

4月12日(水) ブラックリスト
 辞めた会社の元取締役H田さんと酒を飲む。場所は新宿。いつもの通りか。「雀の小父さん」(名付け親にふさわしいであろう)から、「TOPS」でアイラ島のシングルモルト・ウィスキー「ラガヴーリン」をしこたま飲む。
 そうかー、辞めた会社はとうとうT国データバンクのブラックリストに載りましたか。タイタニック号の運命やいかにって状態ですね。それは、俺のしったこっちゃないね。
 それにしても、酒を飲みながら、デジタル・アナログ通信技術の将来について真面目に議論するというのも変わっているかもしれませんね。いやー、このへん面白いんだわ。5年先に効いてくる技術だよ。こういう未来が読める人と話するのは楽しい。もっとも、辞めた会社が駄目になると考えたのは、この人が突然辞めたからなんだけど。
 待ち合わせをした紀伊国屋で、トマス・ハリス「ハンニバル」上下が積み上げられて販売されているのを発見して購入。来年映画になるらしい。ジョディー・フォスターはクラリス役を辞退したそうだが。
 ついでにDVDを2本借りる。
○リバー・ランズ・スルー・イット
○レ・ミゼラブル
夜半前に帰宅。

4月11日(火) 一周年
 「牛込櫻会館」ウェブサイトを始めて一年経ったことになる。短いような気もするし、長かったような気もする。個人的な感慨で言えば、手間暇がかかったぶんだけずいぶん長かったと感じている。ウェブというものは本質的にはコラボレーションである、と僕は考えている。作り手側の意図だけでは成り立たない。読者・参加者がサイトの方向を左右する部分が大きい。そういう意味では、櫻会館は多くの方に読んでいただいたし、参加していただいた。方向性も固まってきた。数あるウェブの中でも幸運であったと思う。
 多くの参加者と読者、そして幻想的掲示板のボードリーダーである倉阪さん・東さんに感謝しています。これからもよろしくお願いします。中嶋さんもね。
 ちなみに、今日は東さんの御誕生日でもあります。おめでとうございます。歳は聞かないことにしますが。
 去年の今頃は、石原慎太郎の都知事選当選をテレビで見ながら、このページの作成・動作確認をしていたものである。昨今、石原氏は暴言で物議をかもしておられますが、この人もよく一年もったもんです。

4月10日(月) くだらない
 くだらない雑事に翻弄される。いい加減にしてほしいと頻りに思う。日記がうまらん。

4月9日(日) スターウォーズは時代劇
 レンタル開始になった「スターウォーズ」を見る。おお、これは日本の時代劇ですね。
 江戸時代、ある藩が、外国から侵攻される。その国は怪しげな魔術を使う人物が支配している。幕府は、大目付配下の異能の剣士二人を派遣して、情報収集にあたらせる。藩主は捕らえられるが、剣士の助力で救出され、江戸へ向かう。途中、少年剣士と出会い、少年剣士の活躍で無事一行は江戸に到着するが、頼みの幕府の意見がちっともまとまらない。しびれを切らした藩主は剣士二人と少年剣士らを伴って、藩に戻り、少ない兵力で外国を撃退したのでした。めでたしめでたし。ってなとこですか。
 ハリウッド映画で時代劇に再会するとは。まあ、ジェダイは「時代」劇からとったらしいしね。「クワイ・ガン・ジン」って「怖い外人」かな。オビ・ワン・ケノビは何なんだろう。こうなったら、誰かルーカスとスピルバーグに池波正太郎と藤沢周平を入念に紹介してあげてほしいものです。クロサワだけでは不十分。日本文化のグローバリゼーションが可能になるはずなんだけどなあ。国破れて山河ありなどといいますが、バブルはじけて日本文化グローバリゼーションあり。凄いことです。「Matrix」は日本アニメだしさ。
 夜、映画「セイント」を見る。ミッション・インポッシブルですね、これは。
 更に深夜、BSでインドのマハラジャを特集している番組を見る。いかにもおぼっちゃんといった風情のあるマハラジャが、さもパソコン使ってますぞというシーンがあったんだけど、ちらっと写ったモニター画面にはなんとトランプのソリティアが映っていた。笑えるぞ。せめてブラウザの画面ぐらい出せよな。あと、落魄したマハラジャのプリンセスがすごいおばあさんで、コントラストにびっくりしたり。面白い番組でした。
 さらに映画「日陰者のふたり」を途中から見る。トマス・ハーディ「日陰者ヂュード」を原作とした映画なんですが、その内容のあまりの悲惨さに画面に釘付け。ヒロインはケイト・ウィンスレットなんですけどね。タイタニックだっけ、僕は見ないけど。運命めいた不幸に見舞われる男女。最後に、前妻の子供8歳が悲観したあげく幼い妹二人を殺して、自分も首吊り自殺してしまう。陰鬱になる母親。ああ。しかし、今日見た映画の中では一番よかった。暗い映画が好きな人にはおすすめ。

4月8日(土) 花見
 千葉市川で花見。花見そのものもとても面白かったのだけれど、帰宅してからさらにいろいろ発見。もちょっと待ってね。中嶋さんは料理が上手です。美味しかったのでパテの作り方を教えてと配偶者が申しております。

 中嶋さん主催の花見がある。ということで出かける。花見では美味しいものを食べたいなあ、と考えて新宿の「トロワグロ」でオードブルを3箱購入。この間まで一箱1000円だったと思うんだけど、1500円に値上げされていた。しかたないかねえ。これだけでは足りないかなと考えて、フランスパンも仕入れて出かける。
 市川駅で待ち合わせ。市川は初めてだと思う。メンバーは、中嶋さん、和田さん、けーむらさんに柴尾夫妻。途中までバスに乗って、あとは徒歩。満開の桜並木が美しかった。櫻はこうでなくては。柴尾さんと、市川といえば「ステップ」だよねと軽口を叩きながら歩く。ところで、市川市は文学に力を注いでいるらしく、文学関係の立て札がそこここに立っている。露伴や荷風、三島に井上ひさしまである。
 すこしピックアップ。
○真間の手児奈(広辞苑から)
下総国葛飾郡真間にいたという伝説上の美女。多くの男子に言い寄られ、煩悶して投身。
万葉集に山部赤人・高橋虫麻呂の追弔歌をのせ、その祠は千葉県市川市真間にある。
ままのてこな。真間の娘子(おとめ)。

手児奈は美貌の故に多くの男性に求婚され、自分のせいで男どもが争うさまを見て、煩悶して海に投身自殺したそうだ。もったいないというか、そこまでしなくても。ところで、小林泰三の「玩具修理者」所収、「酔歩する男」は、この伝説を題材にして小説にしたてたものである。しかも内容はホラー小説になっている。作品そのものに伝説は触れられていないし、解説にも記述されていない。しかし、手児奈が登場するんだよな。大胆に換骨奪胎されている。

市川は永井荷風終焉の地でもある。記憶の片隅にあったが、はっきり思いだした。
「断腸亭日乗」から
 昭和三十四(千九百五十九)年
  四月二十九日。祭日。陰。
この日記を最後に荷風は死んだ。孤独な死であった。石川淳の「敗荷落日」から引用する。
 「一箇の老人が死んだ。通念上の詩人らしくもなく、小説家らしくもなく、一般に芸術的らしいと錯覚されるやうなすべての雰囲気を絶ち切つたところに、老人はただ一人、身辺に書きちらしの反古もとどめず、さうはいつても貯金通帳をこの世の一大事とにぎりしめて、深夜の古畳の上に血を吐いて死んでいたといふ。このことはとくに奇とするにたりない。小金をためこんだ陋巷の乞食坊主のの垂れ死にならば、江戸の随筆なんぞにもその例を見るだらう。しかし、これがただの乞食坊主ではなくて、かくれもない詩文の家として、名あり、財あり、はなはだ芸術的らしい錯覚の雲につつまれて来たところの、明治このかたの荷風散人の最後とすれば、その文学上の意味はどういふことになるか。
 おもへば、葛飾土産までの荷風散人であった。」
 石川淳の荷風批判は痛烈を極めている。そこまで言わなくてもと思う。大作家であったが晩年衰弱してしまった荷風を、生涯、苛烈な小説を書き続けた夷齋先生が弾劾することは仕方ないかもしれない。市川で立て札を見ながら僕は思いだしたのである。
 
 弘法寺(ぐほうじ)で、伏姫櫻という名のしだれ櫻を鑑賞。八犬伝発端の名前を冠するこの櫻は、たおやかで豪奢で美しく、おおいに気に入った。その後、てくてく歩いて、里見公園へ。里見氏と北条氏が合戦した古戦場跡だそうだ。里見は一時期下総をも支配していたのか。ここも櫻がほぼ満開であった。明かりが少なく、かえって昔の花見の風情があって、僕には好ましかった。ここで中嶋さん持参のワインをいただき、それぞれが持ち寄った食べ物をいただいたり。
 いささか冷えてきたところで、タクシーに分乗して中嶋さんのアトリエに向かう。ここでも談林風発。楽しい話が弾んだ。中嶋さんの絵を見せてもらう。ご本人の感慨をあえて聞かずに感想を述べると、ビルに捧げた絵が僕は一番好き。人物、特に目が美しい。あくまで個人的な感想だよ。時間はあっという間に過ぎて、終電で帰宅。
 帰宅後、「断腸亭日乗」を拾い読みして、また思いだした。市川に荷風が通った「大黒屋」という店がある。肉好きの荷風のことだからたぶんトンカツ屋だと思う。早めにいって、食べるべきであった。次回は攻略してみようと、結局、くいしんぼの感想で終わるのであった。
 *荷風が手児奈の伝説をしらなかったはずはないと思うが、これを題材とした随筆はあるのだろうか。

4月7日(金) 入学式と職安
鋭意執筆中

4月6日(木) 家族で花見
財形貯蓄を解約
食料を調達 休肝日を明日に延期 花見に酒は必須だぜ
靖国神社で花見 神韻縹渺たる神社と生臭い神社 櫻は八分咲き 猿藝 若者と老人ばかり 神風はちまき
歩いて帰宅
昼寝
Hさんから電話 ←こういうメモを書いておいて、日記を展開しております。

 配偶者の発案で九段下に出かける。銀行にいって、会社で積み立ててあった財形貯蓄を解約し、端数のお金で昼御飯でも食べるという案である。すっかり朝寝坊になった息子を叩き起こして、家族で出かける。
 銀行では待たされた。一人で行ってたら、きっといらいらして途中で帰ってしまったことだろう。解約作業が終わって、京樽とコンビニで食料を調達した後、靖国神社で花見をかねて昼食。

4月5日(水) 味覚判定機
 朝3時過ぎに目が覚め、ネットで遊んでから、7時過ぎに眠る。テレビで映画「デッド・ゾーン」を放送していて、見たりする。
 9時半過ぎ、電話で起こされる。家族も寝ていて、目覚めて子機をパソコン部屋に持ってくる。誰かと思ったら、元同僚。
 元同僚「メールくれたの、櫻井さんなの?名前が違うけど。」(きのうメールを出しておいたのだ。)
 僕「そうだよ〜ん、それペンネーム。」
 元同僚「やっぱりね、ところで最近どうしてる?」
 僕「いま、寝てた、ははは。もう最低の人間の生活、わはははは。」
 元同僚「ところでXさんの送別会をしようと考えているんだけど、来る?」(Xさんは、3月中旬に会社を辞めた元上司なのだ、取締役だったりして、ただ有給休暇の関係で僕の方が先に会社に出社しなくなった。)
 僕「今頃?だって3月中旬にやめたんじゃなかったっけ。」
 元同僚「うん、でも、前から4月中旬に送別会しようといってたんだよ。来る?」
 僕「いかな〜い、へへへへ。」(まっ、呼ばれたら行くに決まってるんだけどさ。)
 僕「ところで、そっちのほうはどう?」
 元同僚「Yくん、クビになったよ。」
 僕「えっ、それ、やばいんじゃないの。」
 元同僚「電話では詳しく言えないから、また飲もうね。その時にでも。」
 僕「そうだね、じゃねっ。」(なかなかやばそうで楽しみである。)
昼前に、離職票というものが届く。こんな紙なのね。離職理由の欄に「事業縮小につき勧奨退職」とある。いひひ、事業が消滅しないように気をつけるんだな。ところで、失業保険金をもらいに職安にいかなければなるまいか。
 以前に書いたことがあるが、近所に出来た中華料理屋「胡同四合坊」に昼、家族で出かける。というかついてきた(笑)。味見が目的である。北京ダックとたんたんめんが売りの店らしい。僕が頼んだのは、当然安いたんたんめん880円。たんたんめんでも料理人の腕前はじゅうぶんすぎるほどにわかる。これがおいしければ、次回北京ダック1400円に挑戦しようと考えたのだ。おいしい北京ダックには滅多にお目にかかることがないからね。
 つゆは程良い辛さである。家族には激辛。食べていくうちに、舌に重い感覚が。またもや塩分が多すぎる。全般的に料理の味付けが濃すぎるようにおもう。家族は適当に好きなものを頼んでいたが、見ていると子供達の食べるスピードがずいぶんと遅い。やっぱり。味覚判定機として、正確で正直な奴らである。北京ダックは見送りかな。それにしても、贅沢な失業者である。やっていけるかなあ。
 帰宅すると、倉阪鬼一郎さんから新作「ブラッド」が届いていた。ご恵贈ありがとうございます。こんどは集英社ですか、どんどんメジャーになって、昔の仲間としては非常に嬉しい。今回は大森望さんの推薦文(というんだっけ)がケッサクである。
 (前略)
 殺しすぎだぞ倉阪。
 いったい誰が生き残るんだよ倉阪。
 (中略)
 やめろ倉阪、俺の枕もとで歌うんじゃない!

実体験にもとづいているような気もする。わはは。本文はこれから読みま〜す。
さて、幻想的掲示板はまたまた噴火の予感、いい加減にしてほしいように思うが、もう慣れっこになったような気もする。
ではっ、酒飲んで寝るぞッ。

4月4日(火) マイクロソフト時代の終焉
 小渕政権終了だそうです。可哀想です。奇跡の復活を願いたいものです。
 それよりも、マイクロソフト敗訴ですか。感じてはいたけれど、情報革命において時代の区切りがつきましたね。パソコン普及時代が終了し、インターネット時代が到来して、次にどういう展開になるか。このへんを考えて、飯の種にしたいと考えている今日この頃です。実は、よくわからないんですけどね。

4月3日(月) いかんなあ
 ここ数日の日記を読み直してみると、どうも否定的なものいいが目立つ。いかんなあ。
 ところで小渕さん倒れちゃいました。可哀想です。いい人なんだろうけどな〜。いい人って、一生懸命頑張っちゃうから報われないこと多いんだよね。僕は冷たく突き放す悪い人になろうっと。えっもうなってるって。失礼しちゃう!

4月2日(日) ちょっと鬱かなあ
 7時過ぎ起床。例のごとく、ネットをチェックしながら、テレビを見る。
 モー娘。の歌を初めて通しで聴いた。こんな歌のどこがいいのか理解できない。

4月1日(土) 4月になった
 9時過ぎ起床。フジテレビ新番組「ウオッチャ」見る。糸井重里がインターネット関連で出演している。相変わらずである。おいしい話題にはやめに飛びついて、おいしいとこどりをする。世渡り上手と言うべきか、せこいというべきか。商売上手であることは疑いない。放送大学で「カオス理論」再放送始まる。テキスト買ってきて真面目に見ようかなあ。
 大河ドラマを久々に見る。まだ関ヶ原の戦を行っているが、小早川が寝返って決着がつくところまできた。石田三成役の江守徹がとしくってて、ちょっと似合わない。僕のイメージでは三成は小狡そうな官僚顔なんだけど。津川雅彦の家康は若すぎるようにおもう。ひきつづき、能「道成寺」を録画してみる。
 昼寝して、「クレヨンしんちゃん」を家族でみる。これも制作側が遊んでいるね。「本当なんだからしかたがない。」(丹波哲朗)。早めに寝てしまう。
 4月になって、会社と縁が切れたので悪口でも書いてやろうかと思ったが、アホらしいのでやめる。バカはバカなりに生きるしかないのである。「本当なんだからしかたがない。」(丹波哲朗)。ははっ。