壁紙:坂田靖子「バジル氏の優雅な生活」

11月30日(木)
 昼食に玉子雑炊を作ってみる。中華スープだけのあっさり味にしてみた。割合美味しくできた。
 夕食はビーフシチュー。休肝日。テレビで「大食い選手権」を見る。

11月29日(水)
 夕方、保阪和志の講演会を聞きに、早稲田の大隈講堂へ。聴衆は大学生の若者ばかり、当たり前である。おじさんはすこし居心地が悪かった。保阪和志は小説の語り口と、ご本人の喋り方とが殆ど同じで興味深かった。
 講演終了後、徳島ラーメン店が近所にあったことを思い出して、リーガロイヤルホテルの近所まで行ったのだけれど、発見できず。仕方ないので、早稲田に出来ていたブックオフをひやかしたあと、いつもの「メルシー」でビールを飲みながらもやしそばを食べる。これだけで満腹してしまい、腹ごなしに歩いて帰宅する。
 深夜食というか酒のつまみに、餃子の皮を使ってワンタンもどきを作ってみる。皮のつるつる感が足りず。
 保阪和志「アウトブリード」を読む。このひと、本当は頭がいいのだろうけれども、ときどきとんでもなくバカに見えたりする。不思議な作家である。

11月28日(火)
 夕食はおでん。
 室町時代に思いを馳せる一日であった。
 こういう投稿をしてみた。場所は白梅軒
 
室町時代小説
XXXXXさま
お役に立てたのでしたら幸甚です。

室町時代小説ですが、たぶん売れ行きが悪いのでしょうね(想像ですが)。
南北朝は太平記が基本でしょうし、これを越えるものは書きづらいでしょう。
足利将軍はこれまた、アレですしねえ。キャラが立ちにくい。
価値観が目の前で崩壊していく時代、しかもずっと混沌のまま(なにしろ「天皇御謀反」ですから)。
ま、そこが花田や澁澤を引きつけた魅力があるのかもしれません。
もっとも資料は割合多く残っていますが読みにくく、多大な労力を要するでしょう。
公家僧侶の日記を丹念に読むのはつらいと思います。小説家は相当勉強しないといけない。

ただ、北方謙三や山田風太郎はおいしいところをすくって小説を書いています。
ビッグネームだから多少のわがままが許されるせいでしょうか。

勉強家の安部龍太郎は室町時代小説を書いていましたが、最近はお馴染み戦国時代に移ってしまって残念です。
「彷徨える帝」新潮文庫は網野史観などをとりいれた野心作でした。

ぼつぼつと探せば、室町時代小説は見つかります。
たとえば、露伴の「魔法修行者」は応仁の乱の細川政元を題材にしています→あとは川口さん、よろしくね。
いや、浅学非才の憶測で失礼しました。間違いがあったらご容赦を。

11月27日(月)
 近所の文鳥堂にて、
●桐野夏生「錆びる心」文春文庫
を購入。これがまた不気味な気持ち悪い小説集なんだわ。ホラーじゃないと思うけど。
 夕食はスモークサーモンともやしの和え物など。休肝日。
 故あって花田清輝「日本のルネッサンス人」をざっと読み返してみるが、またもや花田マジックに幻惑されてしまう。このおっさんの技にはかなわんわ。

11月26日(日)
 夕食はカレーうどん。昨日の晩飯がカレーだったので、カレーうどんになった。カレーの味が熟したカレーうどんは僕の大好物なのである。配偶者が特盛りにして丼に盛ってくれたので、これ一杯で満腹となってしまう。結果として、酒があんまり進まなかった。僥倖だったのかもしれぬ。

11月25日(土)
 午、お約束通り鍋ラーメンを作る。塩ラーメンにしてみた。テレビで「ミカヅキ」の第2回目放送を見る。
 夕食はカレーライス。休肝日。
 深夜食に、別にとって置いたふぐ鍋ののこりづゆで雑炊を作って食べる。これもまた美味なり。
 石川淳「江戸文学掌記」から「山家清兵衛」を再読する。怪談のあり方として、この随筆は大変興味深い。祟りの霊がしぶとく出現して、祟りの霊ではなくやたらに唐突に出現する霊と変化していく。新耳袋に慣れ親しんだ最近の僕の感覚からすると、現場の人間にとっては唐突霊のほうが迷惑であろう。めんどくさいので、詳細は書かない。

11月24日(金)
 昼食に野菜たっぷり醤油ラーメンを作って食べる。西山ラーメンはまだ温存してある。
 夕食は、ふぐちり(てっちりと関西ではいう)。わ〜い。ひさびさの河豚だ〜。うれし〜い←とっても喜んでいる。しかし貧乏でふぐをたくさん買えなかったので、鶏肉を追加して増量していた。わびし〜い。でもとっても美味しかった。しあわせ。
 実は中島家が河豚を食べていたの聞いて、猛烈に食べたくなっていたのだ。明日の昼は、残ったつゆを再利用して鍋ラーメンだ!
 「晴浴雨浴日記」を読み始める。

11月23日(木)
 勤労感謝の日である。久しく勤労しておらぬな。
 寒川猫持のエッセーを読む。うーむ、大阪のぼんぼんのたわごとが書き連ねられておる。記憶力がいい人である。読んでいる最中はそうでもないけれども、読後じっくり考えてみると随分と嫌みったらしい。ひねくれものの僕からみると羨ましい人生を送っている。「別れた女房はすこぶるつきの美人であった。」などとフツーはいけしゃあしゃあと言えない。
 夕方、散歩がてらに神楽坂のスーパーへ。配偶者に頼まれて、パルミジャーノチーズを買う。北海道の「西山ラーメン」が売られているのを発見したので、買ってみる。東京のラーメン店でも使われている北海道を代表する麺である。この製麺所、年間売り上げが40億もある。地場産業としては大成功なんだろう。しかし、麺をパッケージして売っているとは知らなかった。東京ではあまり見かけないんだよね。食べるのが楽しみである。ウィスキーも買って帰宅。
 昼食はパン、夕食はミートソースのスパゲッティ。きしめんのような平べったい麺を使っていた。

11月22日(水)
 近所の図書館にCDを返して(新宿区立図書館は相互に借りたり返却できる、便利)、あらたに本を借りてみる。ま、勢いやね。
●百鬼園戦後日記 上下/小沢書店
●種村季弘「晴浴雨浴日記」
●寒川猫持のエッセー
●保阪和志「アウトブリード」朝日出版社
●丸谷才一対談集「文学ときどき酒」集英社
 図書館って、読みたいと思っていた本は見つからないけれども、読みたくなる本が見つかる。
 夕食は郵便局関連通信販売で買った焼き肉。意外といい肉であった。ビールを飲む。
 インターネットで保阪和志のホームページを見つける。おかしいなあ、シャーロックではひっかからなかったんだけど。ところで、創作ノートなどが公開されていてなかなかに興味深い。そうか、「プレーンソング」には実在のモデルがあんなにいたのか。29日に早稲田で講演会があるらしい。行こうかな。夕方5時からだけど、終わったらラーメン食べて大隈庭園に立ったホテルのバーで一杯やるかな。誰か一緒に行かない?
 夜中、コンビニに行って、週刊宝石などを買ってくる。読んでみるがちっとも面白くない。当たり前か。ソーセージを囓りながら、発泡酒を飲み、即席ラーメンをくらう。

11月21日(火)
 午後、飯田橋を散歩。マルナカ(住所: 東京都新宿区新小川町8-4 TEL: 03-3235-7701)でラーメン(500円)を食べる。醤油ラーメンである。スープが相変わらず少々脂が多め。そこがおいしいのだけれど。麺はやや太め。ところで、並びにある蕎麦屋が気になる。小川家という店名なのであるが、久保田とか十四代とか日本酒がやたらに旨そうなのである。場所は東京創元社のすぐ近所。飯田橋の駅からちょっと歩く。こんど攻めてみるか。
 最近のリリーちゃん。とってもおてんば。

11月20日(月)
 内閣不信任案な一日。昼飯はホットドッグ。
 テレビで友人の衆議院議員が予算委員会で森総理に質問していた。結構ぼけをかましていて、アノ森総理の手玉にとられていた。老練の技を身につけてくれ>友人。
 夕食は、鯖の味噌煮と豚汁。宵寝から目覚めると、加藤さんが敵前逃亡していた。なさけないやっちゃ。
 テレビを深夜まで見たのだけれど、どうということはなかった。台湾の国会のように、松波と野党議員が乱闘とかになったらまだ面白かったんだけど。かとーさんも、欠席とか言っといて、直前に「やっぱりいかねば〜」って、国会に殴り込んで、議場を大混乱に陥れたら、まだ男が立つのにね〜←暴論。
 サドが進まない。

11月18日(土)〜19日(日)
 遅く起きて、今夜に備える。
 夕方、「新耳袋 百物語」へ。長丁場なので、まず腹ごしらえというわけでもないのだが、足は自ずとラーメン屋に引き寄せられる。というわけで、混雑している歌舞伎町を彷徨って、「屯ちん」でラーメン大盛とビール、行動パターンはいつもと全然変わらんな(苦笑)。ラーメンをずるずると啜っていると、上目がちで同じく麺を啜っている青い服の男と目が合ってしまった。こわ〜。その青服の男は、シュヴァイクさんであった。
 さて、会場であるロフトプラスワンに入ると、すぐそこにシマコさまご一行が。
 私「おひさしぶりです〜。」
 シマコさま「おっ、上品な茶木じゃのう。ひさしぶりじゃ。」→相当な誇張あり。シマコさまは本当はとっても礼儀正しい方です。
 シマコさまから見ると、私は茶木氏の変種のようである。はは。少し悲しいような気もするが。それにしても、シマコさまは貫禄が付いてきて随分パワーアップされたような気がする。
 奥にはいると、座敷にいつものご一行のめんめん。やっぱりね〜。
 しばらくすると、木原さんから作法の説明が始まり、百物語の始まり〜始まり〜。
 いきなり壇上に引っぱり出される倉阪さんご一行(笑)。私も小ネタをひとつ披露したりして、快調に物語は進行していた。しかし素人が喋るのは難しいのう。
 途中、中だるみした部分もあったけれど、最後の長い線香の100話の後、百物語は終了。小さい怪異があったようだけど、僕は見逃してしまった。だって線香が消えるまでの時間がとっても長かったんだもん。
 6時前の終了後、恒例の如く、喫茶店で厄落とし。不動産屋の知ってる怪奇話をこんどは聞きたいぞ(笑)。
 帰宅して、腹が減ったのでサンドイッチにビールで腹を満たし、朝の政治番組を見ていたら途中で寝てしまった。
 あとは眠いばかりのぼろぼろな日曜日であった。

11月17日(金)
 昼過ぎに起床。遅い昼飯に変則ペペロンチーノ・スパゲッティを作ってみる。変則であるゆえんは、鷹の爪ではなく中華料理の豆板醤を使ってみたからである。こっちの方が辛くて美味しいような気がする。しかしニンニクを焦がしてしまったので料理の出来は今ひとつ。修行が足らないね←でかけるのにニンニクを食べるな。
 夕方、アリアさん上京オフ会に池袋まで出かける。ご招待を受けたのであった。早めに着いてしまったのでホテルのロビーでグルーミングしていたのだが、どうもイメージが合わない。おくてで見知らぬ人に声をかけられない私は、ロビーから幹事である奇妙愛博士に電話してみる。
 私「いまロビーに来ているのですが」
 奇妙愛博士「えーと、すぐ近くにいますので、これから向かいます。」そうかグルーミングしていたが全部はずれだったのね。
 煙草を吸っていたら、ほどなく女性が近づいてこられ「櫻井さんですか?」
 私「はいそうです。」
 女性「アリアです。はじめまして」
 私「初めまして。でもよくわかりましたね。」
 アリアさん「だって、マンガと同じ顔ですもの。」←多少の誇張在り。マンガで顔が割れていたようである。ははは。それにしても俺はそんなに単純なマンガ顔だったのか。
 そんなこんなでメンバーが集まり、オフ会会場であるパルコを目指して移動し始めたのだが、どうも勝手が違う。方向がよくわかっていないようなのである。うーむ。先頭を歩く私。ヲタク系秘密結社は戦闘に向いてないな。これじゃ死の八甲田山になってしまうぞ。などと考えながら、パルコを目指して歩いたのであった。しかも池袋は相変わらず猥雑な街なのであった←エロいねーちゃんが沢山いるって意味ね。
 しかしヲタ系秘密結社は侮れないのであった。店に到着して、席に着くや始まった凄まじいヲタク話、猛烈に話しているのに、たちどころに食い尽くされていく料理、ヲタ戦士の前にある皿はあっという間にからっぽになっていく。猛烈に喋る人たちは見かけたことがあるが、同時に猛烈に食う人たちを見るのは初めてかな。しかしそんなことに動じる私ではない、煙草をふかしながら悠然としていた私なのであった。
 参加メンバーのお名前は聴いたのみであったので覚えきれなかった。以下は私的な感想のみ。
 倉阪さんの表紙絵を3D CGで描いておられるアリアさんは澁澤龍子さんタイプですね←といっても、殆どの人にはわからないかもしれない。包容力があります、さすが総指令。キャラが立っていたのは海法さん、系統は全然違うけど南條さんタイプですね。よく食べるところはそっくり。奇妙愛博士はもう少し太っていれば典型的なヲタク(だと思う、でもあまり話をしなかったのでホントのところはよくわからな〜い)。しかし奇妙愛とは不思議な命名でありますね。織田信長が子供に「奇妙」と名付けたことを思い出した。「奇妙丸数奇物語」などという変形時代ミステリを作ったら面白いだろうななどと珍妙な空想を膨らませておりました←オフ会の最中にそんなこと考えるな。
 子連れで参加された春日夫妻はなんとも微笑ましく、筆頭さんは声がでかかった。いや、私も声が大きいのでひとのことは言えないんだけど。丸さんは僕にはようわからんかった。というかSF者は僕にはようわからん←勝手にSF者と決めつけているらしい。怪奇小説の質問を受けたからSF者かと思っただけなのであった。短絡的。
 気がついたら、すでに10時半、二次会に繰り出すこともなくお開きとなった。あっさりしているのも特徴なのかも。もっとも明日も昼から集まって会合は展開するらしい。まるでオフ会の満漢全席である。
 最後に、およびいただいてありがとうございました。好き勝手書いておりますけれども、楽しく時間を過ごさせていただきました。あつく御礼申し上げます。またよんでください。

11月16日(木)
 のんびりと昼前に起床。朝飯(おおめずらしい)に昨夜の残りのつゆかけめしを食べる。
 昼過ぎにバイトから帰ってきた配偶者、カレーを食べたいと準備しながらいう「なんか匂わない?」
 私「別に。リリーが放屁したんじゃない。リリーのは肉食ってるから臭いんだよね」
 配偶者「そう」
 しばらくして、配偶者「ぎゃー〜。」
 私「どしたの?」
 配偶者「これ、リリーの(点点々)。」椅子に座った配偶者のジーンズにはリリーの汚物がべっとりとついていたのであった。
 私「(絶句)」
 どうも子供が学校に行くときに居間のドアを締め切ってしまい、トイレに行けなくなったリリーが堪らずしてしまったらしい。
 配偶者と私、しばらく沈黙の時が流れる。放心後、座布団と座布団カバーを捨てる配偶者。
 さらに恐ろしいことに、配偶者はカレーを食べるのであった。
 配偶者「カレー食べたくない(小声)」
    「でも準備しちゃったから。」黙々とバリ島様式の黄色いさらさらカレーを食べていた。よりによって黄色いさらさらカレーなのである。南無〜。
 悲劇の穴は至る所に開いているのであった。
 夕刻、近所の文鳥堂に赴いて、「dancyuグルメガイドブック」を購入。店の選択にそれほど新味のないような気もするが、美味いものを食べたいという衝動は湧いてくる。
 夕食は鶏牛蒡の炊き込み御飯と八宝菜。休肝日。

11月15日(水)
 職安にでかける。昼飯を食おうかとも思ったのだけれども、食いたいものに出会わず、昼前に帰宅。
 久々に配偶者と一緒に昼飯を食う。トーストに目玉焼きに紅茶。夕食はトンカツに味噌汁。
 「悪徳の栄え」継続読書中。しかし、長いなこの小説。

11月14日(火) エロスな日
 昨日の日記で澁澤龍彦のエッセーを読んだ事を書いたのだけれども、澁澤といえばまず第一にサド侯爵であろう。というわけでも実はないのだけれども、サド侯爵「悪徳の栄え」(角川文庫)を読み始める。もちろんエロスの電動(いい変換だねえ、殿堂だよ)のはずである。この本は、20年も昔に買ったのであるが、結果的に時期が来るまで寝かして置いたことになってしまったのであった。今頃その時期が来たのかもしれない←単に長い小説だったから読まなかったということを迂遠にいうとこうなる。
 読み始めてわかったのだが、確かに暗黒のエロティシズムに充ち満ちている。実践が観念にくるまれてかったるい心地よさを与えてくれる←翻訳もかったるいぞ。訳語が上品すぎる。
 サドにとって実践は観念への踏み台に過ぎなかったのであろうか。本質は観念であろうか。しかし、サドは実生活でエロスの実践に執着していたはずである。サドは自分が強制的に置かれた生活をどう認識していたのであろうか。そこは興味深いね。この本を20代で読んでわかったら大変なものだとおもう。ってなにが大変か(笑)。もっとも、私には縁のない世界ではあるが。はっは←それは石川淳。鞭ピシピシ!
 ところでなにしろ大部な本であるからして読むのに時間がかかると思う。ゆっくり読もう。「ソドム120日」の澁澤訳も完訳もあるから、続きには不自由しない。「美徳の不幸」はあったかな。
 夕食はおでんとなぜか焼きそば。給食におでんが出たらしい娘が猛烈に抗議して、焼きそばが追加されたらしい。なんとも奇妙な組み合わせである。
 夜、BSで洋楽番組を見ようとしたのだが、雨のせいで画面は乱れるは音声は途切れるはで断念。アンテナの調子が悪いのかな。もっともアンテナを設置・調整したのは私なのであった。こういうことは自分でやらないと気が済まない性格なのであった。再調整の必要があるかどうか、調べてみる必要があるかも。
 そういえば東さんが出演しているというので「万物創世記」を見てみる。でてたね〜。

11月13日(月)
 昼、中上健次「地の果て至上の時」「重力の都」を出してきて、「重力の都」を読み始める。内容をスコーンと忘れていて、読み始めて昔読んだことを思い出す。記憶力悪し。でも私には中上健次の小説はあわないみたい。
 昼食は醤油ラーメン。夕食はマグロの中落ち、味噌汁、白米。御飯の上にマグロを乗せて食べたら極楽だった。休肝日。
 夜、本を読みたくなって、本棚を見る。なんとなく小説は読みたくない気分である。軽いけど知的なエッセーを読みたい。しかし気分に適った本がみつからない。逡巡して、拾い出してきたのは、澁澤龍彦「スクリーンの夢魔」。澁澤の文章は読みやすくていいやね。紹介されている映画は流石に古いけれども。

11月12日(日)
 自民党が混乱してきて面白いので、朝の政治番組を見ようと思っていたのだが、寝坊してて見られず。ホントはどうでもいいんだろうけど。
 午後、テレビでやっていた「燃えよドラゴン」を見る。私はこの手の映画には興味がないので、見るのは実は初めてである。中学生の時分に大ヒットしたのであるが。真面目に見ると、思った通り、ツッコミどころ満載の大爆笑映画であった。だいたい、地下に閉じこめられていた人たちが解放されたばかりで、悪党ボス配下の男たちとまともに闘って勝てるか?
 続いて、テレビ東京でラーメン特集番組を見る。制作費の安いことがよくわかる。取材しているタレント、しらないか旬が過ぎている。ところで、九州は博多の屋台で紹介されていた「つゆのないラーメン」には笑ってしまった。ほとんど「もんじゃラーメン」。キャベツやもやしを鉄板の上で炒めた後に、ゆでた麺を入れ、豚骨スープ!を少量入れて炒めていた。ソースも入れていたようだ。あんまりインパクトが強かったので、そのうち家でも作ってみようっと。どんな味がするのか。
 配偶者が生協で買った冷凍の「そばめし」を食べて、「おいしくな〜い」と言う。
 僕「それ、電子レンジで暖めても美味しくないよ。フライパンで炒めた方がいい。」
 その後、指示通りフライパンで炒めた配偶者「ほんとだ。まだこっちの方がいいね。」そうであろう。
 この冷凍のそばめしは、御飯の割合が多すぎると思う。麺を食った気がしない。もっとも、私は本物のそばめしを食べたことがない。流通している味を知らないのであるが。
 夜ひさびさにワインを飲んでみた。安いワインはまずい。シャブリあたり飲みたいものである←でも高い
 夕食はハヤシライス。
 深夜、屈託したので、近所のコンビニに出かけて、雑誌の立ち読みをする。週刊ポストと発泡酒を買ってみる。どちらもはずしたような気がする。

11月11日(土)
 日記書くの忘れてた。
 夜、テレビで「釣りバカ日誌」を見たと思う。夕食はざるうどんだったと思う。

11月10日(金)
 「裏ヴァージョン」読み終える。これはよい小説である(きっぱり)。作者の虚構と妄想が読者の頭を次第に浸食していく感じ。こういう不思議な感覚を与える小説を久々に読んだ気がする。感想は、増補予定。次は、中上健次か谷崎でも読むかなあ。
 昼食は食べず。夕食は、蟹の水炊き。今秋初めての鍋である。深夜食は水炊きの残り。なぜか蟹が沢山残っていた。美味かったぞ。

11月9日(木)
 「生きる歓び」を読み終える。保阪和志がだんだん小説から遠ざかっていく。
 「おぼれる人生相談」をざっと読む。新聞あたりに載っている人生相談よりかはずっと面白いけれども、それでもたいして面白くはない。私が歳をとってきたからであろうか。とはいえ、人生相談という形式は興味深い。
 「裏ヴァージョン」を読み始める。ミニ小説が短すぎて食い足りないような気もするが、小説としては達者である。全米マゾヒスト向上委員会なんてのがでてくる。だいぶん偏向している性愛小説が多い。
 生活リズムの転換は食生活の変化をももたらし始めた。昼食は食べず。夕食はロールキャベツなど。深夜食に即席ラーメンを食べる

11月8日(水)
 結局、朝6時過ぎにうとうとして、7時過ぎに起床し、新宿の職安へ。
 失業保険もこれでほぼ終了。ずいぶん長い間遊んで暮らしたものである。そろそろ真面目に人生設計を考えなければなるまい。
 ところで、今日はいろいろとこなすべき用事があるので、東新宿に廻る。歌舞伎町にドン・キホーテが出来ていた。以前は銀行だった場所である。世相を反映している。一応店内をチェックしてまわる。その後、紀伊国屋で本を見る。日経BPの文庫が出ていた。BPまで文庫を出すとは、出版業界は相当悲惨なのかもしれない。店内を彷徨いて、
●松浦理英子「裏ヴァージョン」筑摩書房←やっと見つけた。平積みだった。ガンバレ!松浦
●松浦理英子「おぼれる人生相談」角川書店←ついでに買ってしまった
●酒見賢一「陋巷に在り・11巻」新潮社←買うの忘れてた
●保阪和志「生きる歓び」新潮社←猫話らしい
購入。
 さくらやで娘のMD・充電器を修理に出す。買ったばかりなのに壊れるんだから。全くソニーである。イッツ・ア・ソニー。だから製品の検査基準がさあ。そういうメーカーなのである。魅力はあるんだけどね。
 そのあと、てくてく歩いて、新宿御苑そばの四谷区民センターへ。リリーは来年避妊手術を行う予定である。その際、新宿区から補助金が出るというので、申請に行く。子宮を摘出してしまう避妊手術を行うことは可哀想だけれども、子猫が沢山増えても飼えないので致し方ない。猫って一度に3〜6匹の子供を産むらしい。一匹ならまだしも、到底そんなに飼えない。
 どうせなので、同じビルにある四谷図書館にも行ってみる。ここは雑誌が充実していてよい。散歩の達人・「しにか」まである。CDも借りられるので、
●バッハ「マタイ受難曲」←コープマンの。
●やんちゃなベートーヴェン←息子向け
●むじゃきなシューベルト
を借りて帰る。
 ここはしかも、玉川上水の碑文四谷大木戸の碑文があるのだ。デジカメで撮影。ついでに向かいにあるサン・ミュージックも撮影。理由はいわない。
 ちょうど時間が昼前になったので、久々に「まるいち」でワンタン麺を食べる。和風のあっさりとしたラーメンである。僕はこういうあっさり味の醤油ラーメンも大好きなのである。入店したときは私一人だったのだが、昼時となって、サラリーマンがどやどやと入ってき、あっという間に満席になったので、ビールは飲まず。昼間っから酒飲んでる客は迷惑だからね。食べ終わる頃は、客待ち状態となった。
 防衛庁の前を通って、帰宅。
 帰宅したら、ひとりで留守番していた、リリーが飛びついてくる。淋しかったのかな〜。かわいいヤツである。
 テレビで米国大統領選を見ていたら、赤軍派の逮捕も報じている。大阪の高槻で捕まったらしい。高槻といえば、中学高校と通った場所である。犯人が捕まったホテルには見覚えがなかった。もう20年ぐらい行ってない。街はずいぶん変わったんだろう。
 疲れたので寝転がってシューベルトを聴きつつ、保阪和志の本を読む。脇でリリーが音量に驚いていた。結局昼寝してしまった。
 夕食は、ぎんだらの煮付け、カニ蒲鉾と大根のサラダなど。脂ののったぎんだらは美味しいねえ。リリーはカニ蒲鉾を喜んで食べていた。食後、ベートーヴェンのCDを聴きながら寝入ってしまう。起きたら、夜中の1時であった。夜の行動開始である。
 幻想文学59号が届いていた。いつもご恵贈ありがとうございます>石堂さん、東さん。今号はラテンアメリカ文学特集なのだ。

11月7日(火)
■どうも体が夜型に移行してしまったようだ。起きるのが遅い上に昼寝するから、深夜は目が冴えてきて眠れない。いかんなあ。これでは廃人への道まっしぐらではないか。
■屈託したので夕方近所の本屋・文鳥堂へ。松浦理英子の新刊はなかったが、倉阪さんと南條さんの本はたくさんあった。末端の小さな本屋ではいろいろなことがわかる。結局本を買わず。明日、新宿に行くし。
■「dancyu」を立ち読み。文春から来年度版の「東京いい店うまい店」が出ていた。これはいい本なんだけど、載っている店に行くほどの資金がない。残念である。河出から出た蕎麦の本に、近所の「蕎楽亭」が採りあげられていた。以前日記に、手打ちの若々しい蕎麦を出すと書いたことがある。牛込中央通りは安くて食い物の美味しい店が揃ってきた。うれしい。そのうち「牛込櫻別館」をつくろうかなどと考える。
■深夜、「007は二度死ぬ」を見ながら、ネット上をうろうろ。
■昼食は納豆玉子かけ御飯。久々に納豆を食べたが、香りがよくて美味しい。納豆は香りだよね。
■夕食は、あんかけかたやきそばとあんかけチャーハンなど。
■ホントに完全な休肝日。肝臓についている脂肪はどうなっていることやら。

11月6日(月)
 なんということもない一日。昼食はコンビニのサンドウィッチ、夕食は酢豚など。紹興酒を買ってきて飲む。う〜む、安い紹興酒はまずい。
 夜更かしして、映画「トラ!トラ!トラ!」を見る。アホな駐米大使に呆れることしきり。攻撃が始まってから宣戦布告を行ってどうするんだ。開戦からしてこのありさまだから、日本が負けるのは当たり前である。神風ならぬ馬鹿風が吹いたんだな。今の時代にも十分吹いているような気がするけれど。
 そういえば日本軍の失敗を書いた本があったことを思い出し、本棚から見つけだしてきて、大雑把に読む。「失敗の本質」(中公文庫)である。まあまあ読ませるんだけど(しかし学者は読みにくい硬い文章を書くものである)、内容が内容だから読んでいて、あほらしくなってくる。大東亜戦争について司馬遼太郎が小説を書かなかった理由がわかる。とはいうものの、日本軍部の「お馬鹿な狂気」を徹底的に戯画して、読み物とかマンガにしたら面白いものが作れるかもしれない。もうあるかもしれない、知ってたら教えてください。
#それにしても、ノモンハン事件の参謀辻ってホントにアホやね。しかもこいつ、逃亡して戦犯裁判を逃げ切り、戦後生き残って、国会議員までやっている。辻を主人公にして読み物を作ったら、醜悪で面白いと思う。辻政信って知ってます?
 ところで朝の6時にこんな本を読んでいる僕も僕である。もう寝よっと。でわ、おやすみなさ〜い。

11月5日(日)
 午前中、授業参観と保護者会。いろいろ考えること多し。
 午後、配偶者と娘は「サルティンバンコ」を見に行く。昼飯はカレーうどん。
 留守番の私と息子は近所の「ちりめん亭」でラーメンを夕食に食べる。懲りてない。でも食べたのは「辛いラーメン」。結構辛くて、頭皮に汗をかいてしまった。

11月4日(土)
 そばくひの日である。午後おきだしてきて、昼飯も食わず、バスで秋葉原に向かう。土曜日の秋葉原はいつも通り、混雑が激しくて少し遅刻してしまった。店の前で待ち合わせのはずだったのだが、誰もいないので、おそらくもう皆さん店内に入ってしまったと推測して、店内に入って見渡してみると、案の定皆さん着席しておられた。しかし、これまた店内も大混雑である。相変わらずだなと思ったのであった。神田の「まつや」である。
 総勢6名、固まったテーブル席を確保できず、二つに分かれて着席して、「玉子焼」などをつまみに日本酒を飲み、しばらくして合流。予約しないと食べられないという、「太打蕎麦」を食べる。ちなみにいうと「玉子焼」も今は予約しないと食べられないらしい。昔は定番メニューだったんだけどね。
 さて、「太打蕎麦」である。まるでうどんのように太いのであった。ちょっとびっくり。しかも、相当歯ごたえがある。つるつるというわけにはいかない。一茶庵で出している田舎蕎麦よりもすこし柔らかい程度といえばわかりやすいであろう。田舎蕎麦好きにはたまらないと思う。蕎麦好きは一度おためしあれ、でも予約が必要である。
 蕎麦は喰ったものの、これではまだ前菜程度、どうせならついでに近所の「やぶ」にも行ってみるかと店に赴いたところ、ここも混雑していて待ちが出ている始末、あきらめててくてく歩いて、神保町の「ランチョン」へ、某氏のリクエストである。秋葉原の老舗居酒屋「赤津加」に行く案も出してみたのであるが、ここは意外と高いからなあ、ということで今回は見送りということになったのであった。
 吉田健一も来たことがあるという「ランチョン」には何度か来たことがあるが、ここも混雑していた。店内が五月蠅くてなかなか話が出来ない。土曜日の神保町も混雑しているのね。とはいいながら、あれこれ話をして9時頃閉店近くにお開き。ここのポテトサラダは意外に酒の肴としていける。テーブルに置いてあるドレッシングが変わった味でいい。
 なぜか紹興酒を飲みたいという声が上がったので、店を求めてうろうろ、結局「感享酒店」に落ち着く。初めての店ではあったが、瓶だしの老酒はなかなかうまかった。焼きそばも「蜂の巣」も美味しかった。良い店かもしれない。
 そうこうするうちにここも閉店時間となり、今度はラーメンを食いたいという声が上がり、近所の「玄界灘」を攻めてみたが、既に閉店。惜しい。しからば、「天一」「天一」という声が上がり、アノ濃厚なスープを想像して涎を垂らしながら、神田まで歩く。しかしここも既に閉店。呪われとるな。仕方ないので神田駅途中にあったラーメン屋に入る。私はとんこつこってりラーメンを食べた。いや〜、豚の背脂は大量にスープに浮いているのだが、味が薄い、天一をずっと想像していたからなあ。悲しみがげっぷとなってこみあげてきたのであった。
 神田駅で散会、私は飯田橋から歩いたのだが、途中「天下一品」飯田橋店の看板が燦然と輝いているさまを横目で見ながら、一息「ふう」とため息をついて自宅に向かったのであった。もちろん、さらにラーメンを食べる気力はもはや残っていないのであった。しかし、自宅についてウィスキーをさらにあおったのであった。因業なのであった。

11月3日(金)
 家では、義父が主催する絵画展覧会への追い込みということで、生徒さん達が大勢集まって絵を描いていた。なんとも慌ただしい。
 夕方、BS2で「三国志」を見る。今回は、有名な「三顧の礼」の巻。劉備玄徳が諸葛亮孔明を軍師に迎えるというくだりである←どうでもいいけどATOKの漢字変換効率がむやみに低いぞ、ああ、うっとおしい。劉備を演じている役者がなぜか江守徹に妙に似ている。いずこの国も大河ドラマ向けのフェースは変わらないのか。劉備の脇侍である関羽・張飛は京劇からとったのか、造った顔であろうが割合イメージ通りである。そして玄徳が3度目に庵を訪れてやっと、ごたいめ〜ん、で現れた孔明は、30前なのに薄髭を生やして化粧し、細い目の吊り上がった、それはそれは思わず家族中で笑ってしまった、面妖な人相だったのでありました。いや、京劇風ではあるのだが、なんとも、うぷぷな風体なのである。
 軍師に迎えられた孔明は、軍隊の訓練を行う。剣を持つ部隊などが孔明の指揮下で演習を行っているのであるが、テレビをよく見ると武器を何も持たない部隊がいる。さて、なにをするんだろうかと期待を持って眺めていたら、やおらカンフーを始めたのであった。中華恐るべし。昔からカンフー部隊がいたのか。しかしいくらカンフーとはいえ、素手で闘ったら、剣や弓を備えている敵と戦うのはしんどいと思うんだけど。ちなみに無駄に蓄えている知識を消化すると、武器を持たないという妙な軍隊は日本にもあった。幕末は、高杉晋作の奇兵隊である。これは戦闘のプロフェッショナルである武士ではなく、農民などで戦闘できるように編成された軍隊でもあった。そのなかに、体格のよい相撲取りなどを集めて、猫だましの如く、相手の虚をつくために編成された部隊があった。力士であるから、無理に武器を持たなくても、地面の石を投げるもよし、肉弾戦にもちこんでもよしということではあろう。周知のように、奇兵隊は明治維新後、武士階級は廃され、国民皆兵を目指すべく徴兵制度に発展する嚆矢となったものである。
 それはさておき、このBS2の「三国志」は真面目に見ると、習俗の違いが歴然と現れて、ストーリーの面白さもさることながら、文化的違和感を堪能できる面白いドラマである。端的に言うと、思い切り笑えるということであるが。孔明が登場して、いよいよ、舞台は三国志の一大見せ場、「赤壁の戦い」に突入していくのであった。(それにしても、この漢字変換の効率の悪さには辟易するなあ。いい辞書ないかな(嘆息))。
 ところで、今息子がはまっているゲームがコーエーの「三国無双」である。光栄の(会社名が変わったのね)ゲーム「三国志」は昔遊んだことがあるが、これはヘックス型の戦闘を備えたシミュレーションゲームであった。「三国無双」もネタは同じ「三国志演義」であるが、こっちは3Dの戦闘アクションゲームである。武将を選んで、剣で敵を薙ぎ倒すという趣向である。ライフポイントの回復は、敵を倒した時などに出現する「肉まん」。ははは、肉まんなんですな。いとをかし。そして親父は、息子にやおら講釈を垂れるのであった。
 親父「ほー、夏侯惇ね〜。こいつ、戦場で目に敵の矢が突き刺さって、うぐぐ〜といってるときに、「この目は親からいただいたもの、勿体ない」とかいって、自分の目玉を食っちゃったんだよね〜。ほら、このマニュアルの絵でも、眼帯してるでしょ。」
 息子「うげげ〜」
 親父「ほ〜、呂布もでてくるのか、こいつ強いんだよね〜、あまりにも強すぎてまともに闘ったら誰も勝てないから、謀略にかけて、だまして殺すんだよね。」
 息子「うげげ〜」
 親父「関羽はいいよね。関羽は死んでから関帝という神様になって、横浜や神戸でも祀られているんだよ。そういえば、こないだ買った紹興酒には関羽の絵がはいってたな。」ト、親父はラベルを見せたのであった。
 息子「ほんとだ、説明書のイラストに似てる。」
 またもや無駄な知識を消化するくだらない親父であった。わはは。
 昼食は久々に配偶者が作ってくれたらーめん。夕食は、もりそば。
 配偶者「そういえば、明日そば食べに行くんだったね〜。わるいね〜。」意地悪!
 休肝日。

11月2日(木)
 ありがたいお言葉をたくさん頂戴して感謝感激の一日であった。家では、絵を描くために人が沢山集まって、ざわめいていた。娘もリリーの絵を描くらしい。

11月1日(水)
 午後の会話。配偶者がホームページをみたらしい。
 配偶者「最近、日記書くのに飽きてるの?」
 僕「うん。ちょっとね。」
 配偶者「そうね、書くことないもんね。日常生活を微に入り細をうがち、書くしかないんじゃない。」
 僕「うーむ。私生活をそんなに晒してもねえ。」
 もっとも会社勤めをしていたときは守秘義務というものがあるから仕事の内容については詳しくは書けないわけだし、暇な現在とたいして状況が変わっているわけではない。心構えの差なんだろう。
 昼食はにんにく入りの焼きソーススパゲッティを作ってみた。いまいちソースが違うような気がする。深みがないんだよな。いつもどおり中華スープの素をすこし入れてみた方がよかったか。夕食は貰ったレトルトを使った松茸御飯に北京ダック、肉じゃがなど。豪勢であるが統一されてないぞ。大方の予想通り肉じゃがが余る。そらそうだ。
 予備校で同級・同寮だった知り合いの衆議院議員からメールが来る。自分の活動をメールで知らせるようになったらしい。今回で二回目。最初のメールは宛先がむきだしで新聞で目にする有名な議員たちのメールアドレスが丸見えだった。いいのかな〜と思ったけれども、めんどくさかったので注進には及ばなかった←ものぐさ。折角メールを貰っても返事も出さないんだから僕は相当ものぐさである。ひとづきあいが廃れていくのも当然である。
 今回はさすがに隠す技を覚えたようである。国会議員もこういうインターネット上での活動をするようになったんだねえ。これこそIT革命である←イットかくめいなんて読まないようにね、森さんじゃないんだから。もっとも森さんは学校の先輩なのであった、ああはづかしい。アマゾンドットコムが上陸した日になかなかに印象的な出来事であった。
 おまけ。アマゾン見に行ってみたらやたらと反応が遅い。オープン初日だからか。それとも設備けちってるのか。これじゃ先行き怪しいかも。ところでアマゾンのホラー棚では福澤さんの「幻日」がベスト4に入っていた。ををっ。