壁紙:坂田靖子「バジル氏の優雅な生活」

2月28日(水)
 勝手にちょっと二日酔い。
 雑誌マックファンの原稿を書いたことは以前に書いたけれども、発売日の今日、本屋に行って見てみたら、載ってなかった。が〜ん。やっぱり没になったのか。でも没になったという連絡は受けていない。それならそうと言ってくれればいいのに。没だと言ってくれればまた新規に書いたのに。新規に書いたってかかる時間はしれているのに。ま、没になったらなったで、このホームページに載せちゃえばいいや。でも一応確認のためメールを書く。
 夕食は銀だらの煮物など。
 テレビでアニメ「ワンピース」を見る。最近気に入っている。ふーん、武上純希が脚本を書いていたのか。なるほどね。
 最近おもしろいホームページがすくないなっと、うろうろしてたら、離婚して精神科に通って薬をのみ、びんぼーしながら小説を書いているという女性作家のページを見つける。すごいマイナスのエネルギーが漂っていて、読んでいて頭がくらくらした。中島晶也さんの名前を見つけたりもする。喧嘩の足跡を見つけたりしたので、関連ページを見て回った。交わらない人生ってあるのねえ。不条理だけれどこれが現実。
 我が身を振り返ってみたが、オレってあくせくしてないよな←そこが最大の欠点でもあると思う。

2月27日(火)
 娘と約束していたので、彼女が学校から帰ってきてすぐに新宿にでかける。「ゼルダの伝説」新作の発売日だそうな。さくらやで無事購入して、そっこーで帰宅。せわしない。往復一時間かからなかった。しかも、階段やエスカレータで走る娘。そんなに楽しみにしていたのか。最近はすっかりビデオゲームには関心のない僕であった。
 夕方、神楽坂のスーパーに酒を買いに出かける。サントリーの優勝記念セールだそうで、安売りしていた。いつものように角瓶を買う。税別1050円。20年前よりも値段が下がっているような気がする。税金が原因だろう。棚に常備してあった「ラガヴーリン」が在庫切れであった。誰が買ったんだろ〜。いいな〜。
 夕食は、牛丼(僕は牛皿でいただく)、トマトサラダ、もずくとキュウリの酢の物など。肉じゃがを作る予定だったのだが、娘の要求で牛丼に変わったらしい。確かに材料は似ている。
 しこたまウィスキーを飲んで、一人で勝手に酔っ払う。これも一つの極楽である。
 夜中、酔っ払いながら映画「夜叉」をみたが、酔っていたのでようわからんかった。

2月26日(月)
 またまた寝たり起きたりの一日。平穏で良いね。
 夕食は忘れた。休肝日。でもアサヒの「本生」を飲んでみる。むじゅ〜ん。
 アニメ「ビックリマン2000」が終了。ふーむ。「犬夜叉」も見る。
 夜中、屈託したのでコンビニで雑誌の立ち読みをしたりしたのだが、面白いもの見つからず。大辛のレトルト・カレーを見つけて買って帰ったのだけれど、冷蔵庫を見たら御飯がなかった。悲し。仕方ないので、カレースパゲッティにして食べる。大辛のはずなんだけどたいして辛くなかった。いと悲し。
 夜中、テレビで放送していた「宮沢賢治」の映画を見る。宮沢賢治って困った危ないヤツだったのね。
 子猫のリリーが3時頃起きてきてひとしきり遊んだ後、寝る。

2月25日(日)
 前日の遠出でくたびれたせいか、寝たり起きたりの一日。「ガメラ 大怪獣空中決戦」を見る。
 夕食は八宝菜、ほうれん草とベーコンとほたての炒め物など。
 「北条時宗」を見た後だらだらと。カメレオンが体の色を30秒で変化させるのを見て妙に感心したり。BS11で映画「シェルタリング・スカイ」を見る。始め、ネットをしながらおちゃらけてみていたのだが、途中からコンピュータの画面を閉じて真面目に見始める。とはいえ、うーむという結末に絶句してしまったのであった。映像は綺麗だったんだけどね。原作はポール・ボウルズなのか。でも読む気は起きなかったな。ベルトリッチの映画で好きなのは「暗殺のオペラ」と「ラスト・エンペラー」だけだな。「ラスト・エンペラー」はとりわけ好きで、LD持ってる。でも中間だるいんだよね。
 夜食に、スパゲッティ豚骨風を作ってみる。いや、余った豚骨スープにスパゲッティを入れただけの代物なのだが、結構いける。一ひねりすれば立派にイタリア料理になるような気がするのだけれど、妙案が浮かばない(笑)。

2月24日(土)
 早起きして、といっても9時に起きたのだけれど、最近の僕にとっては早起きなのだ、出がけにちょっとトラブル。息子が学校で子供らのいざこざに巻き込まれて、右手親指に怪我をしていたのだが、近所の病院に行ってレントゲン写真を撮ってみたら親指にひびが入っていたという。困った事態になってしまったが、土曜日なのでどうしようもないし、指はそう痛くはないようだ。ということで、予定通り、幕張まで出かけてマックワールドエキスポ。
 僕の気に入っている、健気な某マック雑誌広告営業さんと久しぶりに話をしたいと思い、スケジュール調整をしたら、土曜日になってしまったのである。
 マックエキスポには1991年の初回からずっと来ているのだが(でも仕事なんだよね)、今回初めてお金を払って入場する。当日券は2500円もするのか。これ高くない?→一般ユーザの気持ちになっている。いいことじゃ。
 会場には12時前に着いたので、ざっと見て回る。寂しくなったね。しかも狭い。主要なところで出てない会社がたくさんある。やばいんでないかい。とはいえ一時の盛り上がりは失せてしまったけれど、展示会社も来場者もマック好きが多いので、フツーの展示会よりは熱気がある。そうでなくちゃね。
 展示会社が全盛時から減り、展示ホールも狭くなったので、コンパニオンのおねーちゃんたちの数が激減している。おじさんにとってはかなしいの〜。質も落ちている。昔は色っぽいおねーちゃんがたくさんいたものじゃが。なんてことを言ってはいるが、タンクトップにへそ出し、ホットパンツ姿のコンパニオンとのじゃんけんに勝って記念品をもらったりした。
 iMacの新デザインが賛否両論だけど、実物を見てみたら、意外とよかった。水玉(ブルーダルメシアン)は子供時分よくあったセルロイドの筆箱みたいだった。ガワを取り替えられるようにしたらもっといいのにね(今の状態では素人には取り替えできないのだ。)
 1時過ぎ、荻窪圭さんとばったり会う。旧知のマックライフの編集さんと一緒。潰れた会社の話題で盛り上がる。もっとも荻窪さんとは数年ぶりであったのだが、髪を長くしている僕には気がつかなかったようである。覚えておいてくれ〜。機材をいっぱい貸してあげたじゃないか〜(笑)。
 編集さん「グランプリのトロフィー、受取人がいなくて、まだ置いてあるんです。どうしましょう。」
 潰れた会社の製品がグランプリに入賞したのだが、会社が潰れてしまったのでトロフィーの受取人が見つからないらしい。破産管財人に連絡して、送れば、元経営者に届くと思う。もっともいまさらもらっても嬉しいかどうかだけれどね。
 「ところで櫻井さん、ライターしませんか。よかったら編集部に遊びに来てくださいね。」
 ライターになるかどうかはわからないけど、編集部には遊びに行きたい。ヒマだからこんどいきま〜す。よろしくね。話を色々していたらわかったのだけれで、辞めて潰れた会社の元社員(特に技術系)を雇いたい会社がたくさんあるらしい。メルコとかも欲しいらしい。どうもマック関係の技術がわかる人間が少ないことが原因であるようだ。マーケティングもやっていた僕をどこかで拾ってくれないかな〜。
 2時過ぎに某マック雑誌広告営業さんとお話。僕は一般客なので、ビールを飲む。
 「潰れるとは思いませんでした〜。」
 僕「僕が辞めるときに、もう長くないって言ったでしょ。会社にとって大事な人間が続々と辞めたら、会社は潰れるんです。」今だからいえる話をしたけど、そんなの、笑い話にしかならないやね。
 ビールは少ししか飲まなかったんだけど酔いが回ったようで、煙草を吸いながら休み休み歩き回る。いつもは寝ている時間帯だからな〜。腰も痛くなる(笑)→運動不足。
 アップルのブースに顔見知りの担当者がいたので、話しかけたら、冷淡な扱いを受けてしまった。どうも潰れた会社の経営者から冷淡な扱いを受けたらしくて、意趣返しをくらったようだ。でも僕は君たちの企画にずいぶん協力したあげたんだけどな〜。まったく。今日は一アップルファンとして来ているのに。またまたアップルジャパンが嫌いになる。
 入口でTBSアナウンサーの鈴木順さんが手持ち無沙汰に立っておられた。
 「いや〜、仕事でやってるのか趣味でやっているのかわからなくなりましたよ、辛いです」とおっしゃっていた。さも、ありなん。
 エクス・ツールのブースでNさんと久しぶりに会う。
 「櫻井さん、なんか芸術家みたいな風貌になってきましたね。」と言われる。何の芸もない芸術家だね、わはは。そういうNさんはお坊さんみたいなのであった。
 帰り間際に、某マック雑誌編集長に声をかけられて、立ち話。
 「こんど飯でも食べましょうよ。」と言ってくれたけど、真に受けて良いのかな〜。
 で、幕張土産を買ってこいと言う、配偶者の厳命を守って、ピーナッツサブレを買って帰る。千葉の名産といえばピーナッツなのであった。
 今日のお出かけの音楽はArt of Noiseの「ドビュッシーの誘惑」。結構いい。ナレーションがタコだけれど。
 夕食は煮カレイなど。

2月23日(金)
 「血と砂」を読了。こんな小説を書いていて暮らせたのだから、昔は小説家にとってはいい時代であったのね→全然誉めてない。いい加減な小説だけどなぜか読後清涼感がほんの少し漂う。
 夕食は湯豆腐→酒飲みの僕専用、炒飯、フカヒレスープなど。

2月22日(木)
 幕張でマックワールドエキスポが始まった。スティーブ・ジョブズ(アップルiCEO)のキーノート・スピーチ予約を水曜日早朝に取ったのだが、目が覚めたら2時だった。もう終わってる(笑)。で、ネットでチェック。目玉は「花柄」と「水玉」のiMacであった。ほほー、こっちから攻めるのか。もっともすぐに慣れちゃうと思うので、いいんじゃないでしょうか。でもパソコンのテクノロジー重視主義は廃れてきたのかなー。
 CD-RW搭載か。まあ、悪くないけど、あんなに声高に叫んでいたDVDはどうするの?PlayStation2で見ろってか。iDVDあたりがiMacの方向だと思うんだけどな。もっとも値段が高くなるし、G4のパワーが必要になる。DVD-Rはまだたまを揃えることが難しいこともある。でもねiMacが生き残っていくには工夫が必要だよ。
 立原正秋「血と砂」を読み始める。
 夕食はカレー2種。甘口の普通のものと、東南アジア風エスニックカレーを作っていた。エスニックの方を食べる。カレーとはいいながら、白緑いろである。ニョクマム(東南アジアの魚醤)が入っているらしい。ココナッツミルクの甘い味が漂った後、中位の辛みが口中に拡がる。うまくもないがまずくもない。でも食える。不思議なカレーであった。お代わりしたら最後にちょっと気持ち悪くなったけど。米は無洗米を初めて炊いたらしい。でもカレーだから米の味は普通と変わらなかった。
 妙な宣伝文句を発見する。
 >近頃、自分だけが取り残されているような気がしていませんか。
 うん、そんな気がする。。
 >でも、あなただけではありません。
 そうか、俺だけじゃなかったのか。少し安心。でもどうしたらいいの。
 >何百万人という人達がMP3で音楽を聞きたいと思いながらも、テクノロジーの複雑さにあきらめてしまっているのです。
 そうか、それは可哀想だな〜。でも俺にはあんまり関係ないんだけど。
 >今、幸運なことに、すべてが変わります。
 変えてくれ〜。でも、取り残されたという気分は解消されないだけどな〜。
 アップル・サイトにあるiTunesの宣伝であった。ひひひ。
 夜中にマック関係のサイトを見て回って、iTunes1.1をダウンロード・インストールする。
 
 ところで今日は猫の日でもあるらしい。にゃんにゃんにゃんな日なのである。

2月20日(火)
 配偶者が女子医大で手術して親知らずをまた抜いた。で、体力的に弱ってしまった。晩飯を作る気力もないらしい。予想された事態である。ということで、夕食当番となる。「久留米ラーメン」が届いているというので、これを作ってみる。近所のスーパーへ出かけて蒲鉾ともやしなどを買う。
 ゆで卵をつくり、もやしを茹で、蒲鉾を切り具とする。チャーシューを作るのがめんどくさかったので、ハムで代用。僕は紅生姜をラーメンに入れるのは好きではないので、紅生姜は入れない。豆板醤などの辛い味噌を入れるのは好きなのであるが。九州のラーメン好きの人に聞きたいのだけれど、紅生姜は九州ラーメンには必需品なのでしょうか。
 スープは濃いめに湯で溶き、麺は固めに茹でる。九州ラーメンの常道やね。さて、食べさせると
 子供達「おいし〜い、スープが濃くていいね。」
 僕「替え玉もできるよ。」
 白米も一緒に炊いたので、ラーメン定食ってところかな。食べ始めたら、息子が
 「そういえばネギがはいってない。」という。
 僕「あっ、ネギ刻むの忘れてしまった。うーむ、しかしネギを刻んだら、麺が伸びてしまう。今日は諦めよっと。」迂闊であった。4人前を3人で食べたのだが、子供達は例のごとく貪るようにスープまで飲み干していた。そこそこの品質があれば、市販の出来合いのラーメンでも美味しく作れるのである。ま、市販のラーメンの質にもよるのだけれども。
 珍しく配偶者に感謝された、わはは。
 ウィスキーしこたま飲んだので酔って宵寝をしてしまった。目覚めて、NHKで「プロジェクトX」の終わりの方を見る。突然閃いてしまった。「プロジェクトX」の肝である。この番組の売りは、新開発やら新規事業の苦労話なのであるが、開発やら新規事業をパソコン業界で体験してきた僕としては、異議を唱えたい部分がある。すべての新規事業・開発には困難が伴う。成功して浮かばれるものもあるが、失敗して水子と化すものもある。苦労に分け隔てはないのである、実は。浮かんだか沈んだかの差があるだけである。この番組で採りあげられたテーマもよく考えるとそれほど大した事業ではない。では、どうしてあんなに感動的なのか。これはプロデューサーかディレクターかの演出の力が大きいと思う。凡庸な出来事でも演出が素晴らしければこれは一編の詩となる。この番組はその典型である。エンディングで、中島みゆきの歌が流れ始める。言霊の呪縛を秘めたすごい歌である。みゆきファンはこれだけで身が震える思いがする。そこにスクリプトが重なってくる。「であった」を多用し、エピソードを畳みかける巧妙なスクリプトである。日本人はこういうのには弱いんだな。だれが作っているのか個人的には知りたいところである。このスタッフなんらかの形で世に出てくると思うね。

2月19日(月)
 最近、日記がなぜか長文化していてうざいね。管理人の気分がいいのだと憐れんでご勘弁ください。
 電気屋が来て、漏電部分対策の続きをするはずだったのだが、朝電話がかかってきて明日に延期となる。まあよい。
 午後、例のごとく屈託したので近所の本屋文鳥堂に赴いて、本を買う予定だったのだが、気に入る本が見つからず、立ち読みというか物色に終わる。マック雑誌とパソコン雑誌を見るが、今日は買わない。情報ソースがネットに比べて古すぎる。パソコン雑誌に情報の新しさを求める時代はもはや終わってしまった。これからは情報の深化を求める時代に変わっていくであろう。ということで河岸を変えて、神楽坂の本屋文悠へ。
●福澤徹三「怪の標本」ハルキホラー文庫
●雑誌「dancyu 飲むぞ!日本酒」プレジデント社→しかし下品なキャッチコピーであるな
を購入。レジで精算していたら、講談社からでている「百鬼夜行コレクション 赤鬼青鬼」を発見する。1780円。見るだけで買わずに店を出たのだが、店を出て10Mほど歩いた後、やっぱり買いたくなって再び本屋に戻り
●「百鬼夜行コレクション 赤鬼青鬼」
を購入。病膏肓に入るとはこういうことであろうか。
 スーパーで今回はブラック・ニッカを買ってみる。さてどんな味であろう。因みに言うと、このスーパーは例の「ラガヴーリン」「ラフロイグ」「タリスカー」を常備しているという希有なスーパーである。
 帰宅すると、娘が「百鬼夜行コレクション 赤鬼青鬼」のパッケージを開けろとうるさいので開けてみる。組み立てて、アトリエの方の本棚に置いてみた。なかなかいいでしょ。後ろに見えるしぶ〜い本は無視してくださいね(笑)。でも、ノストラダムス本がいいでしょ(大笑)。
 ブラック・ニッカは美味かった。ストレートで飲んでみた。大正時代、単身で大英帝国に渡り、ウィスキーの製法を学んで帰ってきた日本ウィスキーの祖といわれる人物の気概が伝わってくる。
 酔っ払って眠ってしまったりしたのだが、「怪の標本」を読み始める。感想は秘密。だって書いた人がこの日記読んでるんだもん。一言だけいっとくと、好感色だよ〜ん(笑)。
 「百鬼夜行コレクション」の第二弾買うの忘れてた。集めなきゃ。2月18日(日)
 屈託した娘のユリカがなにか工作キットを買いたいというので、午後またまた新宿へでかける。
 今は大江戸線を使って新宿に出かけるようになっているのだが、降りる駅は「新宿西口」に固定してしまった。好奇心旺盛の僕としては物事が固定してしまうのは嫌いなので、
 僕「今日は大江戸線の「新宿駅」までいってみようよ。まだいったことないし。都庁まで行って電車の乗り換えがあるけど。」
 ユリカ「駅からデパートまでは近いの?」
 僕「それは着いてみないとわからな〜い。だめ?」
 ユリカ「だめ。」
 意外と保守的な娘なのであった。
 で、地下街からJR本社ビルの脇を通って高島屋。ユリカは工作キットなどを買い、僕はもんじゃ焼き用のへらを買う。最もシンプルなステンレス製のへらが一枚60円で竹製のが400円。400円はちょっと高い。で、ステンレスのへらを5枚購入。買い物が終わったので、店外にでようとしたら
 ユリカ「お土産は買わないの?」
 僕「あっ、忘れてた〜。買い物券もらったんだよな。」で地下食品売場へと移動。先週のチョコレート騒動が終了したのでひとけは減じていて人混みの嫌いな僕には嬉しい。店にとっては嬉しくないであろうがね。
 今年はフグの値段が下がっているというので、見てみたらフグ刺し2800円。これで下がっているのか。知らないけど。この出店では「フグ定食」、先着20名まで1000円とある。が、本日は終了、正規値段は1500円とな。ほんの少し心が動いたが、平日に来ればいいやと考えて、店内をうろつく。
 なかなか土産が決まらなくて、ベーグルを売っている出店でサンドウィッチ風のベーグルを買って休憩したりする。ベーグルというのは固めのパンで、ニューヨークとかでは街角の屋台で売っていたのを食べたりしたものである。店名は忘れたけど、結構うまかった。
 600円の豆腐を売っていた。600円!ちょっと心が動く。
 僕「この豆腐600円もするけど、そんなに美味しいのかな〜。」
 ユリカ「でも高すぎるんじゃない。やめときなよ。」やっぱり保守的な娘である。
 結局、「380円の豆腐→ケチ!」「生牡蠣」「ローストビーフの切り落とし」「ハムの切り落とし」を購入する。
 土産は買ったので、高島屋近くにある東京めたりっくのショールームでADSL体験。アップルの重いサイトで実験したりする。結論。転送速度は速いけど、理論値で思ったよりも速くない。相手のホスト側のレスポンスは一定だからな〜。デモ機は350MHzのiMacだったのだが、丸いマウスが使いにくくて閉口したりする。よくみんなあんなマウス使ってるよな。僕ならば即、別のマウス購入だな。って、新しい光学式のマウスがでたっけ(笑)。散歩はこれで終わらない。紀伊国屋本店で佐野眞一「だれが「本」を殺したのか」(プレジデント社1800円)を購入した後、さくらやでPowerBook G4を見る。実機を見るのは初めてである。第一印象はでかい(笑)。やっぱりね。しかも結構重い。確かに薄くなったけど。展示機には「展示用貸出機」のシールがべったりと貼ってあった。アップルが力を入れているのがわかる。でもいうまでもなく在庫なし。ははは。もっとも買い換えではお勧めしないけど、新規だったらお勧めのノートパソコンである。700MHz程度になったら買い換えたいね。
 相当歩いたのでくたびれて帰宅。
 夕食はお好み焼きともんじゃ焼き。もんじゃ焼きを作ってみた。ブルドッグソースのサイトにあったレシピ通り作ってみたんだけど、水分が多すぎて一回目は失敗してしまった。水の分量間違っていると思うぞ。それで水の量を減らして2枚目を作ってみたら、まあまあよくできた。キャベツをざくぎりにしてみたんだけど、もう少し細かく刻んだ方がよかったな。写真はこれ。うまかったんだけど、写真だけ見るとなんか中華料理みたいではある(笑)。
 「だれが「本」を殺したのか」を読み始める。出版業界はいっぺん潰れて出直した方がいいね。本を読みたいという読者がいる間はなんとかなると思うよ。でも読者がいなくなったら、もうおしまいだね。
 今日は、一昨年死んだ弟の誕生日である。誕生日がたったの一日しか違わなかった(生まれ年は違うけど)。結婚もせず子孫も残さず、怪死した弟を偲ぶ。

2月17日(土)
 午後に目覚める。目覚めて、ミケ←iBookの電源を入れると、起動時にHappy Birthday!の文字が画面に浮かび上がった。そうか、今日は俺の誕生日であったか。
 配偶者がご馳走して誕生日を祝ってくれるということで、夕方、水道橋の中華料理屋「北京亭」へ家族とでかける。店を指定したのはもちろん俺である。安くて美味いものが食べたかったのである。ホントは「福臨門」あたりで豪勢なフカヒレを食べたいところだが。誰かお金持ちになって奢ってくれ→調子よすぎ。
 6時過ぎに到着したのだが、店内は既に満員状態、総勢5人の俺達は入り口近くのテーブルに座らされる。テーブルは狭く、しかもかなり寒い。以前に一度来たことがあるのだが、こんな店だったけか。ところで注文した料理は、
●餃子3人前
●水餃子2人前
●春巻き
●炒飯
●ビーフン2人前
●鶏の唐揚げ
●肉天ぷら
●芙蓉蟹
●タンメン
●ラーメン
●ビール大瓶2本
●コーラ
●サイダー
 この店の名物は餃子らしいのだが、ちょっと焦げていた。不満。水餃子には茹で残しの麺が混入していた。不満。もっとも味は悪くない。困ったことだが、店が混雑しているとあっちの国の人は仕事が雑になるね。香港と同じである。しかしその後の料理はとっても美味しかった。特に、鶏の唐揚げと肉天ぷらはよかったな。うちの食い物探知機である子供達は凄まじい勢いで料理を平らげていた。おそらく相当美味かったのであろう。
 例のごとく、店員との会話、
 俺「肉天ぷらというのはどういう料理なのですか。」
 中国人おばさん店員「肉の天ぷらです。」こら〜。それではわからん。
 俺「何の肉ですか。」
 店員「豚肉です。」それを先に言ってくれ。店員が去った後、
 配偶者「中国で肉と言えば、豚なのよ。」
 俺「だって確認しなきゃ、わからないでしょ。」
 いろいろ文句は言っているけれど、これで締めて14000円弱。5人だから一人3000円しない。まあ安い方だと思う。神保町のすぐ近くなので、本屋を巡った後に腹を満たすにはうってつけの店である。数人で行くと一品料理をシェアしながらいっぱいやれるので、いいだろうね。
 寂しかったのはお留守番のリリーであった。リリーちゃん、大きくなりました。

2月16日(金) 立原正秋「冬の罌粟」(角川文庫)
 立原正秋「冬の罌粟」を読む。僕が学生の頃は立原は流行作家であったと思う。五木寛之も当時大人気であった(五木は最近、あやしげなご託宣エッセーで復活したようであるが)。立原は死に、その小説はどんどん忘れ去られつつある。新刊書店にいっても立原の小説を購入することは困難である。棚に並んでいない。学生の頃、友人に立原ファンの男がいて、小説の内容を聞いたり、借りたりしたことがあったように記憶しているけれど、男女の恋愛(しかもどちらかといえば不毛の愛)をテーマにしたものが多かったようで、当時の僕はそういう主題にほとんど関心がなく、興味が湧かなかった。
 最近なぜか俄に情痴小説を読めるようになってきたので、ちょっと試食してみたのである。
 ブックオフというセコハン書店が最近躍進しているようであるが、この本屋は遺物となった過去の本の大衆的ライブラリである。人気のあった本、ベストセラーになった本、倒産した出版社の本が安値で大量に並べられている。しかし、文学好みのレアな本はほとんどない。
 立原の本は、ブックオフにはたくさんあった。大半が一冊100円の棚に並べられ、本の古さを証明するように、くたびれた背表紙が悲しげに往時の隆盛をかいま見せていた。
 「冬の罌粟」は直木賞受賞作である。文壇になかなか認められなかった立原の出世作である。高校の数学教師が、不思議な眼をした虚無的な男に惹き付けられ、金貸しをだまして金を巻き上げるという「仕事」を共同で実行するのだが、教師は結局虚無的な男についていけず、狂って破滅の道に墜ちていくという小説である。なかなか暗い。虚無的な男の造型がよい。でも、ちょっと情痴とは違ったか。
 最近の小説によくみかけるカタカナ語がほとんど出てこない。「スカッチ・ウィスキィ」ぐらいである。文章がほんのすこし古めかしく、今読むとかえってそのあたりに魅力を覚えたりする。
 けばい看板のブックオフで古びてしまった立原の小説が僕を呼んでいて、待っているような気もするので、もう何冊か読んでみることにしよう。
 夕食は焼き豚だったので、チャーシュー丼にして食べる。焼き豚メニューは僕が導入したのだけれどすっかり定着したな。休肝日。

2月15日(木) 老眼
 「荷風随筆集(上)」をぱらぱらと読む。いや、じっくりと読もうと思っていたのだが、なぜか非常に読みにくいのである。荷風先生は読書好きにはたまらない漢語と西洋語を多用した文章を書いてくださるし、そこをわたくしは気に入っているのだけれど、文庫本ではちいさいルビが多いのである。最近の文庫本はさすがに正字正仮名で出ているものが少ないのでそのぶん読みやすくなっているのはあるが。しかし、なぜか読みにくいのである。
 そしてはたと気がついたのであった。老眼がはじまっている!
 本を読むとき、わたくしは大抵寝転がっている。だから本をかなり目に近づけて読むことになる。そこで試しに眼鏡を外して読んでみた。小さい字のルビが鮮明に見える!やっぱり。
 ということで老眼になってしまったようである。老いはこういうふうに徐々に潜み近づいてくるのですね。高校生の時に読まされた、徒然草に書いてあったとおりであった。人生には限りがあるということを小さく(結構大きかったような気もするけど、大笑)体感した一日であった。
 昼食は醤油ラーメン。
 夕食はなぜか鍋焼きうどんとおいなりさん、五目ずし。

2月14日(水)
 午後、屈託したのでまたまたブックオフに赴いて、
●「荷風随筆集(上)」岩波文庫
●「御伽草子(上)」岩波文庫
●連城三紀彦「恋文」新潮文庫
●立原正秋「冬の罌粟」角川文庫
を購入。全部100円。安いね。コミックスのコーナーにはそこそこ人がいるが、本のフロアにはほとんど人がいない。この店は2年持つかな〜→冷静にマーケテイングしている私。たぶん持たないね。その後、スーパーによって棚を見物し、賞味期限切れ間近の京都豆腐を買って帰る。
 夕食は、クリームシチュー、ベーコンとほうれん草の炒め物、ソーセージの春巻き風。
 夜中、豆腐を冷奴と湯豆腐にして食べてみたけど、いまいちだった。出来合いの豆腐はいかんな。
 「恋文」を読む。技巧の達人ですな。なかなかうまい。はまるような気もする(笑)。
 そうそう、東雅夫編「陰陽師伝奇大全」(白泉社)が届きました。東さま(→たぶん)、ご恵贈ありがとうございまする。貧乏で本も買えない私にはありがたすぎます。感謝。でも、早速読み始める配偶者。

2月13日(火)
 漏電していた箇所を修復するために電気屋が来て居場所がなくなってしまったので、パソコン部屋でコタツに入って寝転がっていた。
 夕食はコロッケカレー。

2月12日(月)
 午後、配偶者と娘が肉まんを作った。
 まあまあよくできたんじゃないんでしょうか。皮がもうちょっと固ければ文句なし。あんがもうすこし味が濃かったならば完璧。ということで昼食は肉まんとなる。鑑真を特集したテレビ番組を見る。
 夕食は、かさごの煮物、とろろ芋など。とろろ芋を熱い御飯の上に載せて食べたらとてもうまかった。休肝日。

2月11日(日)
 さて懲りずにまたまた外出。
 夕方、浅草へ。古本西の女王様から呼び出されたのである。女王様の命令には逆らえないのである(笑)。
 しかも女王様大遅刻。どしたの〜。
 メンバーは、橋詰久子さん、藪下さん、りえぞん団十郎さん。女王様のご希望のまま、もんじゃ焼き屋へ。店に入ったところ、
 店主「すいません、この店は7時閉店です。浅草は観光スポットなので、夜はお客さんが少ないのです。うちは朝10時から開店しているのです」そうだったのか〜。しらなかった。でも朝からもんじゃ食えるね。
 橋詰さんの方は店主にもんじゃを焼いてもらっていたが、僕の方は見よう見まねで自分で焼く。まあまあの出来だったかな。これで家でももんじゃ焼き作れそう。4人で4枚食べて閉店時間。店を出て、浅草寺の本堂のシャッターは閉まっていたけど、一応お参りして、こないだ詣でた裏本尊の金竜権現に赴いて、聞きかじりの講釈を垂れるわたし。その後、ぶらぶらと歩いてみた。
 浅草といえば、電気ブラン、といえば神谷バーかなと行ってみたら大混雑している。不思議〜。2階のレストランやら3階の割烹やらも見てみたけど満員。諦めてアサヒビールのビヤホールに行く。
 僕「そいえば、ここのこの席に若い男の幽霊がいたそうだよ〜」
 女王様「櫻井さん、そんなこわいこといわんといて〜な」意外とこわがりの女王様なのであった。
 10時に閉店して、ミスタードーナツでお茶して帰宅。なんやかやいって、結構盛り上がったような気がする。橋詰さんは浅草近辺の激安カプセルホテルに泊まったらしい。2800円だって。それは安い!でも橋詰さん、こんど上京するときは、うちの猫娘リリーを可愛がってくださいね。美猫だよ〜ん。きっと気に入るよ〜ん。もっともリリーが気に入るかどうかは未知数である→最近わがままになって人見知りするのじゃ。

2月10日(土)
 今週は夜、遊び歩いてしまったので、配偶者がおかんむり状態。すみませ〜ん。
 ということで午後、配偶者と娘とともに新宿へ買い物にでかける。行き先は高島屋。3連休初日の土曜日なのですごい人混みであった。配偶者が貯めたポイントで買い物券をもらった後、東急ハンズへ。途中、店内の点心屋で恐ろしいまでの行列ができているのを目撃する。50人は並んでいたね。午後2時過ぎなのに。すごい。もっとも、その店は去年、配偶者とでかけて平日に食ったことがある。点心はうまかったけど他はいまいちだった。
 東急ハンズで配偶者と娘の買い物につきあって(これが結構時間がかかるのである)、地下の食品売場へ。ヴァレンタイン前なので、チョコレートを売っている店の前には恐るべきひとだかりができていた。女の執念恐るべし。
 僕「このチョコレート、ちょっとしかないのに、800円もするよ、高〜」
 配偶者「でもたった800円で男の心が釣れたら、安いもんでしょ。何万円ものお返しが来るよ。」
 僕「なるほど〜、でもそれも怖いよな〜。」男心には悲しいものがあるね。
 そうこうするうち「お腹空いた〜」と娘が言うので、「美味しそうな弁当を買って食べよう」といってうろうろしたのだが、娘は気に入らず。どうもレストランで飯を食いたいらしい。タイ風ラーメンの出店やら寿司屋の出店やらが出ていたのだが、タイ風ラーメンはおそらく食えないだろうし娘は鮨があまり好きではない。ということで階上のレストラン街へ。ここでもうろうろしたが、配偶者と娘の好みが合わない。いつも同じものを食べているのにどうして食べ物の好みが合わないんだろー。
 結局、中華料理屋を娘が選択したのだが(娘の選択に任せてみた)、はずしてしまった。娘は牛肉ラーメンセット、配偶者は牛肉焼きそばセット、僕は五目炒飯とビールを注文したのだが、
 配偶者「この焼きそば、しょっぱすぎる」ほんとだ。炒飯をあげる僕。ラーメンをとろとろ食べる娘。このこは美味しくないものに当たると食べる速度が急激に遅くなる。仕方ないヤツである。
 配偶者「これで5000円ってひどいよね」そうではあるが、この時間(4時前)だとデパートの外の店はどこも休憩中なのである、仕方なかろう。
 食後、風邪をひいて寝ている息子のためにまい泉の「カツサンド」とケーキを買って帰宅。相当疲れた〜。
 中途半端な時間に飯を食ったので、僕は夕食はパス。子供らは元郵政省宅配カレーを食べていたたらしい。よく食うね。

2月9日(金)
 一日飲酒を控えると体が回復するね。今日は回復の館に籠もる。
 目覚めると猟奇変態男に関わる死体が発見されたというニュースでもちきりであった。この男、やるなあ。
 昨晩テレビの食い物番組で鍋焼きうどんを見た娘が、鍋焼きうどんを絶対に食べたいという。いいね。ということで、神楽坂のスーパーに酒と合わせて買い出しに出かける。蒲鉾と仙台麩などを買う。海老天が高かったので諦めたりする。家で揚げてもいいんだけど。スーパーの売場を久々に子細に眺めてみると、讃岐うどんや関西風のつゆは少ないねえ。薄口醤油を使ったつゆに手打ちうどんというのもたまらなくうまいんだけどなあ。関東だから仕方ないのか。関西人の血がどうしようもなく疼いてしまったのであった。
 ということで、夕食は鍋焼きうどん。
 中島みゆきのマキシ・シングルをリピートして聴いたりする。
 夜、配偶者のパート先での愚痴を聞く。会社勤めをしていたら当たり前に起こる話で、ぼくなぞはその辺をどううまくかわすか技を磨いてきたりしたわけだが、素直な配偶者は素直なままに傷ついたりしているわけである。人生経験を積んだからいいではないか。人間、あんまりすれないのも美徳であるよ。それにパートなんだからなにもそこに拘泥しなくったって、嫌になったらやめちゃえばいいんだし。

2月8日(木)
 起きだすとへろへろ。9時半。また寝る。
 2時過ぎに目覚めて、頼まれていたMacFanの原稿を書く。書き始めたら妙に調子が出て、途中で2000字を超えてしまう。依頼されていた数量は1300字。あれれ。文章を削るのに難渋する。削ると面白みがなくなってしまう。あ〜あ。
 なんとか1300字にして終了。ネットで送信・入稿。「悲劇的序曲」か「レクイエム 第1楽章」みたいなエッセーになってしまった。没になるかもしれないな〜。なるな〜。
 ということで、没にならなければ、今月末発売の雑誌MacFanの「林檎かわいや」にエッセーが載ります。興味のある方は見てね。
 夕食はおでん。休肝日←のめなかった、ははは。
 そういえばもうすぐマックエキスポだな〜。誰か招待券くれ〜←壊れているかも。

2月7日(水)
 目覚めると三日酔いである。へろへろ。
 よろよろと大江戸線に乗って(←飯田橋まで歩く気力がもはやない)、御徒町経由で秋葉原へ。「洋楽カラオケ」である。
 ほんとにへろへろで、だめだめでした。だって音楽聴くのもつらかったんだもん。
 教訓・辛いときはリタイアすべし(笑)
 11時前に退散して、「なか卯」で天ぷらうどんを食べて帰る。荒れた胃にうどんつゆがしみて、妙にうまかった。
 寝ようと思ったのだけれど、なかなか寝付けなくて、こたつにもぐり込み、寝転がって「壇」を読む。読了(笑)。

2月6日(火)
 目覚めると二日酔いである。当然であろう。
 しかし、今日も飲み会、ということで新宿南口へ。新宿地下街の、かつて箱男たちというか段ボールハウスが密集していて、小火を起こした場所に妙な売場ができていて、地下街で迷子になりそうになる。頼むよ、新宿で変なもの作らないでくれよ〜。
 5時に集合して、潰れた会社の元同僚Iくん、Hくんと、その前に勤めていた頃の同僚Sくんとで居酒屋「和民」へ。僕はほとんど迎え酒なのであるが、飲み始めると体調が正常化してきた気がする。話は盛り上がった。
 Sはフリーのシステムコンサルタントのような仕事をしているのだが、儲かっているらしい。Iくんが
 「弁護士並に儲かってるらしいよ〜」という。
 僕「じゃ、20M円ぐらいの年収があるの?すごいね〜」というと、
 Sくん「いやいや、10Mちょっと。」やるではないか。
 Iくん「仕事回してくれ〜」それとこれとは話が違うような気がするぞ。
 ITまわりにはまだまだおいしい商売があるようである。よしよし。
 この間読んだ本で仕入れた、「和民」の発祥と「つぼ八」の関係について僕が講釈を垂れていたら、
 Iくん「櫻井さんはいいよね〜。好き勝手に本読んで、遊んでて」。言い返せず。かつての同僚達は、パソコンスクールに通って勉強しているらしい。当然まだ無職である。しかしもうちょっとレベルをあがないといけないと思うぞ(笑)。でも、がんばろうね。
 4時間ほど飲んだところで、僕は体力が尽き、帰ろ〜、ということで散会。有意義であった。
 帰宅して「火宅の人」の続きを読む。ほぼ読了。つまんないところはとばしよみしてしまった。だって、文体がいまいちなんだもん。もっとも小説を読めば、スタイルに凝るような作家になれなかったことはよ〜くわかる。

2月5日(月)
 夕方、赤坂へ。市ヶ谷までてくてく歩いて、地下鉄に乗る。有楽町線に乗るつもりだったのだが、なぜか南北線に乗ってしまう。ぼけてる〜。ま、永田町で降りるからどっちでもいいんだけど。
 やっぱりはやめに赤坂に着いちゃったので、本屋で沢木耕太郎「壇」を買ってみる。
 で、「ですぺら」。店主の渡辺一考さんと作家・須永朝彦さんの合同誕生会なんである。
 7時ちょっと前に、店に入ったら店内には、某Mくんとお客さんひとりだけ。あれれ。某Mくんと話していた。最終的には25人以上の人が来店したらしい。大盛況であった。よかったなあ。容易に想像されるとおり、作家・編集関係の人が多かったらしい。じゃ、ウィスキー・ファンは僕くらいだったのかもしれない。僕には、文学はわからな〜い。
 一考さんが盛り上がっちゃって、時計を見たら4時前、ここでお開きとなる。また送っていただいた。恐縮至極。
 一考さんに試飲させていただいたアイラ・モルト、美味かったなあ。家で飲む酒が泥水に思えてくる。ラフロイグに甘味のあんなのがあるのか。
 帰宅して、恒例の如く、ラーメン食って寝る。

2月4日(日)
 昼過ぎに起床して、屈託していた娘とひまつぶしにブックオフに赴く。
 このあいだ行ったときはがらがらで閑古鳥が鳴いているような有様だったのだが、今日は客が大勢いてなかなか賑わっている。よく見ると漫画を立ち読みしている子供達がやけに多かったのだけれども。漫画にビニールかかってないから立ち読みし放題なのである。
●「火宅の人 上下」壇一雄・新潮文庫300円
●コミックス「ハムスターの研究レポート5」大雪師走・400円
●コミックス「パトレイバー 1〜5」ゆうきまさみ・小学館・250円
を購入して帰る。
 早速「火宅の人」を読み始める。
 夕食は、人参と牛蒡の煮物、肉豆腐、わかめの酢の物など。
 夜BSで、壇ふみが出演しオヤジの壇一雄をニューヨークで回想するという趣向の番組を見た後、「北条時宗」。
 夜中、納豆を酒の肴にしたりそばを食ったり。

2月3日(土)
 朝10時過ぎに起床して、配偶者と共に娘の学校へ赴く。授業参観である。今回は理科の授業のようで、磁石の性質について調べてみようと教師が言うと、生徒たちは各自適当にごそごそ何かやっている。何十分もずーっと教師が口を挟まないまま子供たちの勝手に任せていたので、屈託して学校の中をうろついてしまう。図書室があったので入ってみた。私独りしかいない。それに大して本がない。しかも面白そうな本がちっともない。これでは子供たちは本を読まなくなるわけである。などと考えながら、書棚を見ていたら、「世界のこわい話ふしぎな話」というシリーズ本が目についた。金の星社という出版社から出ているらしい。ドラキュラ、フランケンシュタインはお決まりのセレクションだけれども、レ・ファニュ、ラヴクラフト、ブラックウッドなどの小説も収録されている。小学生の時分からこういう本に慣れ親しんだら、幻想怪奇文学一直線というような路線に乗ってしまうような気がするが。まあ、そういう路線もありだよな。
 教室に戻ってみると、子供たちの発表が始まって、ほどなく授業は終了。後片づけの様子を見ていた。要領よくさっさと支度をすませる子もいれば、机の上を水浸しにしたままよその子にちょっかいを出して、ちっとも片づかない子もいる。こっちの様子を見ている方が面白かったな。
 午後は早稲田へ。以前子供たちと話をしていたら、私の学生自分のめしの話になった。貧乏だったので、よく生協食堂でまずい飯を食べていた、日に2度ということはそれが一日の食事の全てである、一日の飯を生協食堂で食っていた、揚げ物の衣が固くて酷かったなどという話になって、そういえばカレーが120円で、金がないときはホントに毎日のように食べたな、味は今ひとつであったが、といったら、無性にあのカレーを食いたくなった。それであとでうまいラーメンを食わせてやるからと子供を誘って食べに行くことにしたのだが、子供たちが一緒に行くとなったら、結局配偶者もついてくることになった。早稲田はすぐ近所なので、ちょいちょい出かけるのだが、大学の食堂には行かない。
 地下鉄東西線に乗って、生協食堂を探してみたら、食堂は大隈庭園に立ったビルの中に移転していた。私が学生のころはグランド坂の方にあったのだけれど。なんのことはない、クリスマスに食事したリーガ・ロイヤル・ホテルのすぐ近くではないか。
 しかも生協食堂という名称は廃されて、カフェテリアという名前に変わっていた。食堂という呼び名が野暮ったいのはわかるが、カフェテリアとはいかがなものか。野人の早稲田には似合わないではないか。今の様子はまるで幕張にあるモダンなカフェテリアと変わらない。値段が違うことを除けば。
 メニューのディスプレーを見て、
 配偶者「安〜い」
 子供たち「まずそ〜、食べたくない、早くラーメン食べに行こうよ〜」という。
 もちろん、ここの飯を食べることが目的で来たのだから、おめおめと引き下がるわけには行かない。
 120円カレーはなくなっていた。Sサイズで190円、Mで250円。大盛りは290円だったかな。実に倍に値上がりしている。20年の歳月は侮れないものである。
 「トンカツ200円」「鶏の唐揚げ200円」「カレー小190円」に「ライス」を頼んで、トレイに載せてキャッシャーへ。子供たちは缶飲料だのケーキだのを取っていた。カフェテリアだから。昔は食券制だったと思うけれど。
 食べてみると、トンカツは昔ほど衣は固くなかったが、それでも通常よりは固かった。こうでなくちゃ。唐揚げもちょっと固め。よしよし。さて、カレーを先に食べた配偶者「まずくないよ、おいしいよ」という。カレーを口に入れてみたら、まさしく昔のままの味であった。とても懐かしい。なりは昔日の面影もないが、味だけは変わっていないというところがうれしい。ライスも変わらずぱさぱさ。よいではないか。
 なんやかやいっても、結局唐揚げもトンカツも子供達が大半を平らげて、ラーメン屋へ。もちろん「メルシー」に行くのである。
 途中で知らない間に建っていたガウディ風のビルを見物したりして、メルシーで、配偶者はチャーハン、私と子供達はラーメン、ついでにビールを注文する。メルシーは人待ちがでるほどに混雑していた。
 食後、駅前のディスカウント・ショップを覗いて、リリーの玩具なぞを買って帰宅。
 夕食はさすがに昼に脂濃いものをたくさん食べたので、食欲が湧かず、簡単にもりそば。
 夜、テレビで映画「釣りバカ日誌」を見る。こういうくだらない諸国漫遊記を好むような体質に変わってきたようだ。おっさんとよばれても仕方ないであろう。
 「臨床読書日記」はあっけなく読了。しかしミステリーの話はよくわからんかった。部分的にはとても面白い。
 やはり夜中なかなか眠れなくて、「アップル・コンフィデンシャル」をぼつぼつ読んだり、Wallflowersを聴いたり。WallflowersはHand me downだけだな、聴けるのは。あとはいまひとつ。ディランの息子を含めてまだまだあおくさすぎる。

2月2日(金)
 あれこれ考えたり、夢想に耽ったり、音楽を聴いたりしていたら眠れなくなってしまう。ということで朝まで起きたまま家族を見送って8時過ぎに寝て、午後1時過ぎに起きる。なんという生活をしていることか。
 午後、屈託したので飯田橋に出かけて
●「アップル・コンフィデンシャル」リンツメイヤー・アスキー出版1800円
●「臨床読書日記」養老孟司・文春文庫429円
さらにCD
●breach/The Wallflowers1880円←買ってしまいました(笑)
●Art of Noise2400円
●地上の星/中島みゆき1000円
を購入。あ〜、散財してしまった。今月は乗り切れるか。先月は赤字だった(笑)。
 夜、テレビで「Shall we ダンス?」を途中から見る。いい映画である。脚本が良いのだろうな。はなしはありきたりだし、幻想味なんかかけらもないけど。

2月1日(木)
 たっぷり寝る。リリーが復活して走り回っている。よしよし。
 夕食は鍋ラーメン。昨日の鍋の残り。休肝日。
 しばらく使っていなかったゼンハイザーのヘッドフォンを出してきて、音楽を聴く。なかなかいい。ただこのヘッドフォンは低音と高音のレンジが狭くて、耳は疲れにくいのだけれどちょっと物足りない。バイオセルロースを使ったソニーのヘッドフォンもあるのだけれど、こっちは耳が疲れるし重苦しい。うまくいかないな〜。