9月25日
 娘のユリカが退屈だといってうるさいので、散歩がてら飯田橋へ。最近、刀削麺の店ができたらしいので、昼飯を食べに行くことにする。配偶者もついてくる。
 ちょうど昼飯時だったので、人が並んでいる。入り口で、おねえちゃんが麺生地を特殊な包丁で削って、麺を茹でている。それで刀削麺というらしい。テレビで見たことはあるが、実際に見るのは初めてである。ランチコースの麺はトマトと卵の麺、五目麺、辛い麺の3種類あったので、一品ずつ注文する。ついでに炒めたザーサイをのっけた御飯とスープのオプションを追加。うどんというかきしめん並の太さの麺は、しかし短く不揃いだが、いままで食べたことのない不思議な食感でおもしろい。いかんせん、スープが月並みである。深さが足りない。結果的には期待はずれであった。ザーサイ飯がいちばん美味しかったかな。ただ、実演は珍しいので一見の価値はある。


 帰り、飯田橋の本屋で、
 「大江戸死体考」氏家幹人(平凡社新書)
 「別冊文藝春秋」
購入。
 過日のオフ会で、南條さんが、オレのことを「別冊文藝春秋」連載中の小説に書いたと言っていたので、本屋で探して読んでみたら確かに載っていた。この「あくび猫」というエッセーのような小説には、知り合いが多数出てくるので、読んでいて笑ってしまうのだが自分まで出ちゃうとは思わなかった。そういえば「耽美くん」とは、一度南條さんと赤坂の中華クラブで一緒に飲んだことのあるあのひとであったか。いま「新耳袋」の編集をやってるらしい。リブロ倒産しちゃったからな。
 ところでオレの件。病というのはちょっとかも、ぶつぶつ。オレは小太りではないんだが。まあいいけどさ。ちなみに、今回はじめのほうにでてくる「火鉢」さんとは、みなさんお馴染みのアノひとである。登場人物の「鱈くん」とも「のたいくん」とも久しく会ってないけど、小説から察すると元気そうで何よりだね。見てないと思うけど、メールなぞもらえるとありがたいね。
 ところでオレの部分を補足すると、この日オレは会社の帰り、ソフトを買いに新宿によったのである。ホームページ作成ソフトを買いにいったのだ。購入したあと南條さんにばったり会ったわけだ。いつもならついていって飲んじゃうところだが、懐が寂しくなったので、そのまま帰っちゃったんだけど、ちょっと愛想が悪すぎたのかもしれない。ぶっきらぼうなのも考えものである。
 そしてその夜からこの「牛込櫻会館」を作り始めたんだな。

9月24日
 案の定、二日酔いである。気分がよいとつい飲み過ぎてしまう。困ったものだが、直らない。不調のまま会社に行くが、へろへろ。でも約束があるからすっぽかせないしね。午後から、パソコン雑誌の取材を開発の者とともに受ける。お題はG4プロセッサについて。今一番旬な話題なわけだ。インタビューのあと、へろへろの様子を写真に撮られてしまった。情けない写真は載せて欲しくないなー。
 いつものようにというか、不思議なことに夕方には二日酔いが消える。人間の体は精妙にできているとむやみに感心する。帰宅して、ウィスキーをちびちび飲む。シアアセ。
 テレビで「料理の鉄人」最終回をみる。優勝した日本の鉄人が世界一といわれるフランスの名人に勝って終わった。出来の悪い漫画のラストのようである。

9月23日
 10時頃起床。配偶者と娘が新宿にでかけて、「トルネコの冒険2」を買ってくる。これで久しく配偶者はゲーム三昧の生活を送るのだろう。
 夕方、飯田橋で三田村鳶魚「大衆文芸評判記」(中公文庫)購入。三田村のこのシリーズは面白いのでぼつぼつ買って読んでいる。江戸ものの小説を読む人にはおすすめ。
 夜、九州組オフ会。参加者は東雅夫、倉阪鬼一郎、南條竹則、西崎憲、藤原義也、中野善夫、美人歯学研究者のYさん(敬称略)。西崎さんが幹事を引き受けてくれた。濃すぎるメンバーだな。藤原義也、中野善夫、Yさんとは初対面。出版業界と関係ないのは僕とYさんぐらいである。しかし、某パソコン雑誌が原因で中野さんには僕の面が割れてしまっていた。恐縮しました。駅前に集合したあと、幻想文学会おなじみの優柔不断な彷徨をへて、台南但仔麺に落ち着く。北京亭が休みでなかったら、もっと美味しい料理が食べられたのだろうが、祝日だから仕方ないか。話の内容は実に濃いものであった。リエゾン団十郎。平井呈一。新書。あっと驚く。いろんなプロジェクトが水面下で進行しているのね。楽しみ。長らく停滞していた東ページの10月からの復活宣言も出たぞ。南條さんのページを作ってもいいといったんだけど、南條さんはあまりに浮世離れしていて、コンピュータ環境と無縁なのだった。ファックスで原稿を送るならいいと言われて、絶句してしまった。商売だったらいいけど、このサイトはボランティアだからなあ。僕も仕事があるしねえ。まあ、時間が満つるのを待つとしましょう。
 2次会のあと、東雅夫、倉阪鬼一郎、西崎憲、Yさんでカラオケ。鬼一郎の邪悪な歌は相変わらず。西崎さんの気合いの入った歌に大いに感心する。さすがにうまい。みなさん、一聴の価値はありますよ。

9月22日
 体がだるくて調子が悪いので会社を休む。意欲もわかないし。
テレビの放送大学で「メディア論」をみる。まあまあ面白い。休肝日。

9月21日
 台湾で大地震があった。会社の人間が仕事で台北に出張していたが、無事だったようだ。災害にあった人々は気の毒だと思う。コンピュータ業界にも影響が大きいだろうね。
 雑誌の取材。さすがに某社の編集者はよく勉強している。

9月19日
実に寝てばかりいる。

9月18日
朝8時起床。テレビ番組のはしご。
不思議発見でビッグ・フットの特集をみて、しばらくしてから寝てしまう。よく寝る。秋が近づいてきた。僕は秋になって、金木犀の匂いが立ちこめる季節には前後不覚で眠り続けるのである。

9月17日
会社で、Linuxのインストールを手伝う。I君、マニュアルを全然見ないでやろうとするんだから。手抜きもいいところである。面倒なのはわかるけれども。難渋しているようなので手伝ったが、パーテションのきりかたを忘れていて、ガイドブックを適当に読んでインストール完了した。スワップ領域は必要なのである。ところでLinux製品の営業を引き受けるのはいやだよ、I君。

9月15日
本部屋の大掃除の続き。

9月12日
大掃除の続き。疲れる。眠っていた幻想文学関係の本があらわれる。とてもなつかしい本があらわれる。買った覚えのない本も現れて、一寸驚いたりする。

9月11日
本が埋まっている部屋の大掃除。
フェリーニの「月の声」を見つけて、見る。以前、衛星放送をビデオに録画したものだ。フェリーニは死ぬまで彼らしかった。幻想一本槍の映画である。わけが分からない点では一貫している。幻想の質が浅くなってきているのは、フェリーニが老いたからであろう。だが、老いたフェリーニのレベルの幻想すら最近の映画で見つけられるだろうか。疑問である。
掃除で見つけた「唐草物語」をぱらぱらと読む。

9月9日
京極夏彦「嗤う伊右衛門」を引っぱり出してくる。単行本をだいぶ前に買ってあったのだが、読まないうちに改装本がでてしまった。

9月8日
WorldPCExpoを見に行く。iBookとPowerMac G4を見るが、えらいひとだかりである。だけど、並んで触らせて貰うほどではない。知り合いのアップルのひとを見つけて話をする。いろいろと聞くが、内容は秘密かな。

9月7日
テレビでスキヤキ・ロンドンブーツを見る。

9月6日 ぼくのアイデアあげます
 邪悪なくだんネタを考えてみました。東雅夫に示唆されたわけではありません。自分で小説化するつもりは全然ないので、適当にネタを取って貰って構いません。ただ、「幻想文学」に応募するには枚数が足りなくなるかもしれません。まじめに書くと、結構やばい陰謀小説が書けるかも。久間十義ふうにまとめるのも一つの手です。諜報機関に追いかけられないようにしてくださいね。ところで、北一輝の本を読むのは面倒で大変ですが、三島の「英霊の声」はいまでも読むに値する日本神道オカルト小説です。

 九段のくだん
東京は九段にある靖国神社。英霊の声。三島由紀夫。日本神道のオカルティズム。
英霊の眠るこの神社にくだんが現れる。くだんは国家に凶事をもたらす不吉な存在。でも都会では迷惑なただの牛。大騒動になるだろう。(今風にネット牛ってのも笑えるかも。)当然預言をしてほしい。
当然、英霊の無念の声を代弁する預言であろう。平安時代、検非違使は令外の官。山田風太郎を思いだしてもよい。いまは警察。警視庁。警察庁。不吉な予言に狼狽する国家の責任者。武士。もののふ。武家の棟梁。源氏。
大日本帝国陸軍。いまは自衛隊。
市ヶ谷駐屯基地はすぐ近く。ここは防衛庁になる予定。三島由紀夫はここで自決。切り落とされた首。
九段会館。2・26事件。逆賊、反乱軍。北一輝。国家改造法案大綱。クーデター。
オブジェは、石笛。血染めの軍服。審神者はだれがいいか。恐ろしい顔をして変死するのかさにわ。
毎年花見の季節に、靖国神社では屋台と共にお化け屋敷がやってくる。いたち。板血。
くだんもいる。牛身人面のあやしい化け物。
でも偽物である。あたりまえだ。本当に偽物なのか?異空間にこそ真実が現前するのではないか?
くだんのはは。九段の母。懐メロ。懐かしいが恐ろしい現実。
九段に出来た戦争記念館。向かいは日債銀。昭和恐慌。金融恐慌。近くに角川書店。角川ホラー。
九段はくだんの終着点。

西洋オカルトと対決させれば、幻魔大戦みたいになります。凡庸すぎるけど上手に書けば面白くなるかもしれません。

9月5日 取りあえず箇条書き
朝寝坊。雷波少年。恐怖の日曜日。東京マガジン。熟年者の再婚。二条城。宵寝。焼き肉市場。ロンドンハーツ。吉野・熊野。激怒。電波少年。異界。リアリティ。

9月4日 取りあえず箇条書き
早起き。屋上の修理。昼寝。昼酒。サタスマ。カリオストロ。長時間インターネット。配偶者の悪夢。

9月3日
夜、自宅で飲む。一寸飲み過ぎてしまう。

9月2日
 体が弱っているので、朝からドリンク剤。少し回復。昼ごはんにはカロリー多めのモスバーガーを食べる。またまた少し回復。人間といういきものも物質に簡単に作用されるものなのね。会社の帰り、新宿による。
 眠らせているので、息子にあげることになっている98NX用のCPUアクセラレータを発見。
 AMD K6II-400で23000円程度、K6II-366で 18000円程度である。やすくなってるな。メモリの値段と変わらない。CPU単体で買うことも可能だけど、電源関係を自作するのは面倒だからな。98NXのCPUは、MMX Pentium 166MHzである。去年安売りしてたのを買ったもので、ついてるモデムカード無理矢理抜いて、イーサネットカードを別に買ってネットワークにつないである。K6II-366にすれば、最新のゲームも割合スムーズに動くだろう。

9月1日
 たまにはコンピュータの話でもしよう。PowerMac G4発表・発売。とうとうG4の時代がやってきた。
 PowerPC G4は、PowerPC G3(750)をベースにしているが、整数・浮動小数点演算に関してCPUと独立して動く128bitのヴェクトル演算器(Altivec=Verocity Engine)を内包している。でもヴェクトル演算なんて普通は使わないから、PhotoshopのフィルタやQuickTime・MPEG2の分野で有効になる。簡単に言うと、通常のファインダの体感速度は変わらないけど、Photoshopフィルタ・3Dソフトやデジタルビデオはとても速くなる。アップルの戦略は、デザイナーなどのプロ向けはG4、一般人はG3のiMacという棲み分けだね(デスクトップの場合)。ノートブックはG4の省電力タイプがでるまでお預けってとこでしょう。iBookをぶちあげたぶん、PowerBookのアドバンテージが若干弱くなったということですね。ただ、G4を省電力化することは相当難しいので、課題を克服するのはIBM次第である。
 そうだ一つ予言しておこうかな。G4は現在モトローラ1社供給なので、500MHzはきっと遅れるね。450/500MHzとも品不足になるだろう。モトローラにどのくらい余力があるかだな。需要があっても供給できないという、毎度のアップル芝居が見られるだろうけど、毎度すぎて猿芝居になるだろう。自分でわかっててもアップルはやるんだよね、恒例だな。
 それにしてもアメリカ本社にすっかり虚仮にされてたアップルジャパンに少し同情してしまう。だってホームページを更新するのに手間取ってる様が見え見えなんだもん。可哀想だね。
 夏ばて対策に、リゲインを買って飲む。少し回復する。