牛込間借日記


9月1日
『SFマガジン』のS澤編集長から、書評ページのレギュラー陣を来年度から全面刷新する旨の連絡をいただく。よって、小生のホラー時評も年内でお役ご免となる。思えば1990年から延々11年間とは、我ながらよくもまぁ根気よく続けたものである。
 S澤さんからは「そのうち何か連載を……」というお誘いをいただいているので、この10年間でガラリ一変した日本ホラーの裏面史でも書かせていただこうかしらん(笑)。
 夜、池袋西武コミカレの「ホラー小説の世界」第9回(本日の課題図書は伊島りすと『ジュリエット』)を終えたのち、生徒さんの有志4名とともに、赤坂「ですぺら」で開催中の恐怖の会(われらが「幻想的掲示板」のオフ会)に乱入する。
 特に目立った出来事はなかったが、ホラーも守備範囲にしている若手文芸評論家某氏(とはいえ日下三蔵氏や千街晶之氏や中島晶也氏にあらず)に汗臭いシャツ一枚で抱きつかれて大いに困惑する。ハタ迷惑な芸風である。


9月2日
 角川書店の『本の旅人』9月号が届く。小生は、今月号で連載最終回を迎えた高橋克彦『闇から招く声――ドールズ3』の書評を、4ページにわたり寄稿しております。


9月3日
 グラフィック・デザイナーの柳川貴代さん(『山尾悠子作品集成』のあの方です/bk1インタビュー参照)に電話して、『皆川博子短篇コレクション(仮題)』装幀の件を打診。かなりタイトな日程にもかかわらず御快諾いただきホッとする。
 ちなみに柳川さんのデザイン事務所「フラグメント」のホームページがオープンしております。装幀同様、シックで快適なウェブ空間は、一見の価値あり!
 同朋舎の三津田「ホラー作家の棲む家」信三氏から、来年刊行予定の座談集『ホラー・ジャパネスクを語る(仮題)』に関する業務連絡あり。登板作家諸氏のスケジュール調整を始めるそうな。相変わらずテキパキしておるのぉ(感心)。


9月4日
 夜、『ダ・ヴィンチ』編集部のSくんと秘密の(でもないけど)打ち合わせ。
『別冊幻想文学/種村季弘スペシャル』の依頼状、発送完了。


9月5日
 国枝史郎の初期戯曲「その日のために」の校訂作業を完了。まったく埋もれていた作品だが、メーテルリンクの神秘劇を彷彿させる精彩ある幻想性には、非凡なものがあると思う。
 英文学者の高山宏さんから、『種村季弘スペシャル』の原稿が、アトリエOCTAに速攻で到着したそうで、驚愕。
 チョコラザウルスのシークレット・アイテムである「ムカシトカゲ」を、今回は案外あっさりと引き当てる。らっき〜(嬉々)。


9月6日
『ダ・ヴィンチ』10月号が到着。表紙にドデカく「岡野玲子『陰陽師』第十巻 徹底解析!」の文字が躍る。小生は「『陰陽師』が奏でる音楽――音楽神秘主義と魔術的芸術の系譜」を寄稿しております。特集担当のK本から「いつものダ・ヴィンチ向けということを意識しないで、存分に書いてください!」とハッパをかけられて、ノリノリに書かせてもらった。特集全体も、とても『ダ・ヴィンチ』とは思えない(!?)マニアックさで突っ走っております。必見!


9月7日
『ムー』10月号が到着。今回は、久々の2色刷り特集「九州怪猫紀行」(実際のタイトルは別だが、小生がつけたものじゃないので……)と、連載「伝奇入門」(今回は山田風太郎追悼を兼ねて)の2本立て。また書評欄では拙著『百物語の百怪』を採り上げていただいております(感謝)。
 白泉社のH氏から電話。柳川さんとの打ち合わせの報告かと思ったら、『皆川博子短篇コレクション(仮題)』が、『皆川博子作品精華』のタイトルで正式決定されることになったとか。もともと「精華」を提案していた小生としては嬉しい限り。もっと日本語を大切にしませう。


9月8日
 津原泰水VS片瀬二郎対談のまとめが上がったので、そそくさと御両人に発送する。
「ムカシトカゲ」ゲットの余勢を駆って、池袋方面の某所や某所をまわり、ラスト4種類にこぎつけていたチョコラザウルス第2期を一気にコンプリート。ついでに前から気になっていた「大神秘博物館」第1集もフルコンプ。恐竜土偶や人魚のミイラが好い味だしてます(笑)。


9月9日
『本の旅人』から依頼されていた加門七海『おしろい蝶々』の原稿を書き上げて送信。おかげで久しぶりに、山崎俊夫や谷崎の初期短篇や荷風の花柳小説や木村荘八の随筆にずぶずぶ浸りこむひとときを満喫する。
 とはいえ休む間もなく、某社で来年から展開予定のホラー関連プロジェクトの企画書原案を練って、打ち合わせ。


9月10日
 某社のホラー系プロジェクトに、編集会議でゴーサインが出た旨、担当者より連絡あり。よしよしよ〜し……来年は面白いことになりそうである。
 昨日発送した『おしろい蝶々』書評の担当者から連絡があり、さる、やむをえない事情により(著者および版元・編集サイド、印刷製本関係に起因する事情ではない。サテ、となると何でしょうね〜)、本の発売が年末頃まで(!)延期になったので、書評掲載もその時期にスライドする旨、恐縮しきった声で告げられる。いや、こちらは書いちゃって責任は果たしたからいいんですけどね。思わず「別に○○○○なんか要らない本じゃん!」と叫んでしまった私です(笑)。


9月11日
 必要あって、白山菊理媛および皿屋敷関係の文献資料を引っぱり出して、あれこれと渉猟&熟考。鏡花の『山海評判記』を再読していて、瞠目すべき発見をする(詳しくは、まもなく発売される佐々木禎子『くくり姫』解説を参照)。
 津原泰水&片瀬二郎両氏から戻ってきた座談会原稿や、『声を聞かせて』で短篇部門優秀賞を受賞した真崎かやさんにお願いしていた書面によるインタビューなどを取りまとめて、bk1ホラーサイト用の特集コンテンツを準備。
 対談中の津原発言に、激しく同意――
「ウェブで、ある同い年の作家さんが、『妖都』を「世代的既視感」という言葉を使って評されていたんです。キャッチコピーのようになってしまいますが、いずれの作品も「都市の陰鬱な冒険者たち」を描いていますよね。それは世代的な空虚感ともいえるけど、切迫感のなか、退路を塞がれながら生き延びねばならない、我々のリアリズムだとも思うんです。この種の感覚は、今後小説の世界に増殖していって然るべきものでしょう。純文学は中上健治の「南紀」以上のものを見つけられず、未だ多くがモラトリアムを満喫しているように見えるし、新本格は現実と隔絶した「館」に、物語の活路を求め続けている。そういうなかで、僕らはリアルな都市そのものに迷宮を見出し、物語舞台として見捨てられてきた「現在」を再生させつつあるという自負はあります」
 いいこと言うねえ!


9月12日
『ダ・ヴィンチ』の「怪談之怪」企画で、京極夏彦さんと対談する。メインテーマは「怪談アンソロジーを編もう!」――そう、怪談之怪プロジェクトの新たな展開として、発起人一同で「これが怪談文藝だ!」と胸をはって呈示できるような、決定版アンソロジーを作ろうという計画が勃発したのであ〜る。
 今回は手始めに、京極氏と小生のアンソロジー観や昨今の出版傾向などをめぐって、忌憚のない意見交換がなされた模様。『ダ・ヴィンチ』来月号とウェブ・ダ・ヴィンチに掲載される予定ですので、ぜひご覧ください。
 京極さんから途轍もなく分厚い『鉄鼠の檻』講談社文庫版を、同席された木原浩勝さんから新刊『都市の穴』(双葉社)を頂戴する。今回は中山氏との共著ではなく、ライターの市ヶ谷ハジメ、岡島正晃両氏とのコラボレートによる都市伝説本である。それにしても……この帯のアオリは、ちょっとやりすぎでは!?
 明け方、佐々木禎子『くくり姫』(ハルキ・ホラー文庫)の解説原稿を書き上げ、送信する。


9月13日
 早稲田大学で教壇に立つ。早大教授で文芸評論家の高橋敏夫氏の慫慂により、第二文学部の夏期集中講義「漫画史」で、ホラー漫画について講ずることになったのである。臨時講師でも非常勤扱いなので大学図書館にフリーパス、貸出可能冊数もウン10冊と聞かされ、思わずほくそ笑んだ私です(笑)。
 卒業後、キャンパスに出入りしたことは何度かあるが、教室に入るのは確か初めて、かれこれ20年ぶりくらいじゃなかろうか。『幻想文学』発祥の地とは言いながら、まさか自分が母校で教鞭を執ることになろうとはねぇ……などと感慨に耽るヒマもあらばこそ、助手のKさん(お世話になりました)に案内されて到着したのは、なんとAV設備付きの大教室! おまけに自分でプロジェクターを操作しながらの講義ということもあって、いつもの西武コミカレとは甚だ勝手がちがい、メロメロのまま前半を終える。後半、『座敷女』と貞子@リングをめぐるネタに持ち込み、やや持ち直したものの不完全燃焼な講義であった。
 あれこれ反省しながらトボトボと地下鉄の階段を降りようとしていたら、背後から「センセイ!」と呼びかけられた。「さっきの講義、面白かったです!」と見目麗しき女子学生が、わざわざ声をかけてくれたのだった(感涙)。


9月16日
 石堂@アトリエOCTAと、電話で『幻想文学』次号の特集打ち合わせ。キイワードは「魔都」だ!
 今回は石堂ベースで企画を進めているのだが、寄稿をお願いした作家諸賢がこぞって御快諾いただいた由で、感謝感謝。


9月17日
『SFマガジン』の書評を書き上げて送信。今回は例のテロ事件で俄然、脚光を浴びた(ろうと思ったら、そうでもないみたい。凄いタイミングで邦訳されたものよ、と思ったのだが……実はあんまり読まれてないのか、キング!? ナンのことやら分からない方は、現物にあたるべし!)スティーヴン・キングの『不眠症』ほか。
 俳優の佐野史郎さんから『種村季弘スペシャル』御寄稿の件で問い合わせのお電話が。てっきり責任編集の渡辺一考氏@書肆南柯経由で打ち合わせ済みと思っていたため、しばらく話が噛み合わず、互いに「???」状態に。いやはや、大変失礼いたしました。
 三津田氏@同朋舎からは、ゾクゾクとホラー・ジャパネスク対談セッティング済みの連絡がっ! こ、これじゃ年内に、本が出来ちゃうのでわ!?
 デザイナーの柳川貴代さんから、『皆川博子作品精華』の表紙デザイン案がメールで送られてくる、が、ウチのLOOXじゃ見えないことが判明(涙)。結局、HPに画像をアップしていただき、拝見する。お手数かけました。その出来映えは……素晴らしい! 静謐にして官能的な皆川魔界の精髄が格調高く伝わってくる、典雅な趣きにウットリ。


9月18日
 伝奇M文庫『伝奇ノ匣1 国枝史郎ベスト・セレクション』の収録短編作品を、悩みに悩んだ末、決定する。「伝奇と怪異」の編纂理念に忠実なセレクションを心がけたつもり(狙いすぎか!?)。
 でもって夕刻より、五反田の学研で伝奇&ムーの打ち合わせ。ちょうど小生の到着と時を同じくして、藤原ヨウコウさんから『国枝史郎ベスト・セレクション』の表紙カバー絵のラフが到着。早速みんなでパソコンのモニタを前にワイワイ。八ヶ岳の山並みを背景に、清流のほとり、可憐な黄色い花をつける野草の繁みから鎧武者の幻が地霊めいて顕ちあがる……まさに小生が思い描いていたとおりのイメージに感激する。
 日本文藝家協会から『文藝年鑑』来年度版の「SF年間総括」執筆の依頼が来る。なぜ「ホラー」でなく「SF」なのかというと、そういう項目がないからなのだ(笑)、ああ情けなや。4、5年前に数年間担当した際に「現状に即してホラーの頁もつくっていただきたい」と担当の方に懇願した記憶があるんだけどなー。


9月19日
『くくり姫』文庫解説のゲラ戻し。
 高橋克彦氏の新刊『闇から招く声――ドールズ』(角川書店)が到着。愛読者の多い「ドールズ」シリーズ、実に10余年ぶりの新作登場である。巻末に小生の「ドールズ考」が収録されています。『本の旅人』掲載時の拙稿に大幅に加筆しているので、御一見くださいまし。


9月20日
 bk1ホラーサイトに「エニックス・エンターテインメントホラー大賞スペシャル」の特集記事がアップされました。津原「ペニス」泰水と片瀬「スリル」二郎両氏の特別対談、短編賞優秀賞の真崎かやさんへの書面によるインタビュー、全選考委員の選評集など、盛りだくさんの内容です。
 ちなみにbk1に関してはーいろいろありましてー(苦笑)、小生は、目下のところ月イチ特集の企画・取材・構成のみを担当しております。
 東さん@白泉社から電話。『皆川博子作品精華』のラインナップと内容紹介文を至急送れ、とのことで、あたふたと対応。
 イソザキ編集長@国書刊行会から、企画のことで近々恐喝、じゃなかった相談したいとの電話あり戦々恐々。来週は忙しいので、再来週会う予定に。


9月21日
『ムー』の連載「伝奇入門」の原稿を書き始めるも、K本@ダ・ヴィンチから、京極さんとの対談ゲラ戻しの催促電話が入り挫折。スマン、忘れていたよ(笑)。そそくさと手直しをして送信する。


9月22日
「伝奇入門」の原稿を書いて送信。今回は、本朝伝奇の大源流たる『古事記』『日本書紀』をめぐって。
 池袋西武コミカレのホラー講座も、早いもので今期の最終授業となった。
 というわけで、今夜はゲストに、作家の秋里「闇の司」光彦にして文芸評論家の高原「少女領域」英理さんと、歌人・詩人・翻訳家の佐藤「角川短歌賞受賞おめでとう!」弓生さん御夫妻を招いてのトーク・ライヴをおこなう。
 秋里氏は知る人ぞ知る「幻想文学新人賞」第1回受賞者(当時の筆名は加藤幹也)でもあるため、当時(1980年代後半)の想い出話とか、ホラー・ジャパネスク談義とかを、まったりと。来期から参加を予定している(らしい)見学の生徒さんが集団で出席されて、二次会もにぎやかだった。
 ちなみに弓生さんの歌集『世界が海におおわれるまで』と詩集『アクリリック・サマー』(各2000円)が、沖積舎から同時発売されている。前者より一首「暑い暑い暑い正午の浄智寺を猫のかたちに縞はあゆめり」――北鎌倉の浄智寺は、澁澤龍彦さんの墓所がある緑深き古刹だ。もう一首「珈琲のなかなるメエルシュトレエムまでも雪ふれ街に雪ふれ」――私ゃ、こーゆーのに弱いのよ(笑)。


9月23日〜24日
 毎年恒例の秩父・三峰神社参拝。ただし、いつもは4月頃に行くのだが、今年は親戚に弔事があったため、半年ほどスライドしての参詣となった。通常ならば完全防寒ルックで臨む早朝の本殿参拝も、寒気よりも清涼の気ただよう感じで、いたって快適。これからは秋に来ようかしらん。
 シーズンオフは閉鎖中なことの多い三峰山博物館も開いていて、久しぶりに展示を堪能する。ふと廊下の壁面を見れば……ぬわんと「くだん」の親類(!?)で最近「妖怪根付」で一躍有名になった神獣「白澤」の護符が掲げられているではないか! 三峰信仰と白澤と……究明すべき課題がまたひとつ。


9月25日
 夕刻より神楽坂で、M&H&Sさんず@角川書店トリオと、『文藝百物語』文庫版の編集スタッフ打ち上げを兼ねた企画打ち合わせに同席する。同書は出足好調のようで、嬉しい限り。その余勢を駆って(!?)注目の新企画発足のはこびとなったのだが……詳細は追ってまた。ふふふのふ。


9月27日
 南青山のフラグメント事務所で行われた『皆川博子作品精華』のカバーデザインに関する打ち合わせに、急遽、顔を出す。まーいろいろあったのだが(怒)、ともあれ結果オーライとなることを願うのみ。デザインをお願いしている柳川貴代さんには、御面倒をおかけして恐縮至極である。カバーに使用する浅野勝美さんの版画作品の現物を拝見するが、大変に結構なものだった。
 しかしまー素敵にアンティークな事務所だったなー、書物と恐竜グッズが造山運動を繰り返してやまない某幻想文学企画室とは月とスッポン……なんぞとボーとしながら、こじゃれたオープンカフェで遅い昼飯(時に午後四時前)を食っているところへ、三津田氏@同朋舎から不穏な声の電話が。
「……ヒガシさぁん、いま、どこにいるんですかぁ?」「ん、青山だけど(もぐもぐ)」「今日の対談、三時からなんですけどー」「げげ!」
 同朋舎で加門七海さんとホラー・ジャパネスク対談をすることになっていたのだが、15:00を5:00と勘違いしていたのだった(ありがちな間違い……でしょ? でしょ!?)。食いかけのタコライスを放り出し、大慌てで駆けつけて御両人に平身低頭して収録開始……しようとしたら、なぜかMDテレコが動かない! や、やはり対談相手が相手だけに……ののの、呪われたのかぁぁぁ!?
 ……と、まあ、バッタバタで始まった対談だったが、スタート後はいたってなごやかに、加門さんお得意の怪談話新ネタも交えて「オカルト・ジャパネスク談義」に花が咲き、予定を2時間以上も超過して終了。いやはや、御迷惑をおかけしました、加門さま、三津田さま、ぺこぺこぺこ。


9月28日
 ドイツ怪奇小説紹介の先覚者・前川道介翁入魂の訳業を集成した『独逸怪奇小説集成』(国書刊行会)の書評を書き上げて、Yさん@朝日新聞学芸部に送信。
 夕刻より、東京創元社主催・鮎川哲也賞のパーティに出席。鮎川賞に呼ばれるのは十年ぶりくらいじゃなかろうか。創元推理短編賞を受賞した氷上恭子さんに紹介される。受賞作「とりのなきうた」は、ちょっと皆川博子ライクな幻妖味と繊細な硬質さをもった佳品なので、幻想派にもオススメか、と。
 昨日会ったばかりの三津田氏と藤原義也氏、M原氏@東京創元社というクラシック・ホラー好きエディター諸賢とM・R・ジェイムズな話で盛り上がったり、元幻想文学会員でケルト研究者でもあるKさん@東京創元社と久々にお話ししたり。


9月29日
 夕刻より猿楽町の妖しき歌姫が主催する「神保町ムード歌謡祭」に参戦する。今回はいつにも増して斯界でも名うての猛者揃いとあって、こちらも久々の全開モード(笑)。個人的には「身も心も」(ダウンタウン・ブギウギバンド)が手応えをつかめたのが収穫か。ウルトラQの「大怪獣の歌」を知らない人が多かったのは、ちょっと意外。某さんから超自然原理主義的にワクワクするような話を聞くがまだナイショだ。


9月30日
 朝日新聞書評欄に、前川道介訳『独逸怪奇小説集成』の書評掲載。