2.1
 連載・短篇・長篇B・Cを進める。短篇はやっと最後まで到達。一本書くのにどうしてこんなに時間がかかっているのだろう。AI将棋2001は秒読みがうるさいのでオフにしたら優勢の終盤で詰みを読んでいるうちに時間切れ負け。くそっ。
 

2.2
 仕事のあと上野へ。終了間近のMoMAニューヨーク近代美術館名作展を観にいったのだが、上野の森は目を疑うような長蛇の列。協調性のない私は子供のころから行列が死ぬほど嫌いなので(大阪万博では人気のパビリオンに背を向け、地方共同体館・モーリシャス館・ビルマ館のたぐいをまわってました)、あっさりあきらめて方向転換し鈴本演芸場へ。こちらは行列とは無縁。トリの五街道雲助の「芝浜」はとてもよかった。古典落語の熱演は気持ちがいいですね。
 

[読書メモ]
(小説)スティーヴァン・ジョーンズ「インスマス年代記」(学研M文庫)のみ。さすがにこれだけ続くと飽きます。それにしても、この原音主義は極端。ダニャルって邪神かと思いきやダニエルのことなのね。
(小説以外)中山公男総監修「モダンアートの魅力」(同朋舎)、山梨俊夫「現代絵画入門」(中公新書)、板橋雅弘・岩切等「廃墟霊の記憶」(角川ホラー文庫)、先崎学「先ちゃんの順位戦泣き笑い熱局集」(日本将棋連盟)。
2.3
 午前中はNHK杯将棋トーナメント。藤井九段の逆転は凄かった。このところ藤井システムを勉強してるんですけど、パンチが空を切ってはKO負けの繰り返し。初段レベルでは難しいな。


2.4
 連載・長篇B・Cを進める。夜は将棋とドローイング。Mac書道ではマーク・ロスコみたいな絵を描きたかったのだが、どうもうまくいかない。でも、アンダーレイ描画もできるので、失敗したと思ったらどんどん塗っていけば油絵になります。


2.5
 連載をやっと最後まで書く。今回は時間がかかってしまった。ようやく第三章が終わったけど、本番の舞台に入るのはまだ当分先でしょう。夜は例によって将棋とドローイング。
 かねてより書こうかなと思っていたのですが、どうも小説>エンターテインメント小説>ジャンル小説にうんざりしてきた気味がありますね(はっきりそれではいかんのだが)。ことに、これは特定のジャンルではなく一般論ですが、ジャンルに関するロヤリティがなにがしかの判断基準になるのは、会社に対するロヤリティの有無が判断基準になるのと五十歩百歩なのではないかという気がします(ジャンルコードがないと小説を読めない読者にもうんざりしている部分がなくもない)。私は保守系アナキストで絶海の孤島めく一人一派の作家を目指してるので、書きたいものを全部書いていずれ自爆しようかなと思ってますけど。どうもこのところ日記が暗いな。
 

2.6
 今日は執筆お休み、連載と短篇を推敲してプリントアウト。描きためた絵をプリントアウトしようと思ったらインク切れ。こんなに早くなくなるのか。ヒューレット・パッカードのカートリッジは近所で売ってないんだよなあ。エプソンにすればよかった。夜は太田裕美のボックスの前半をiTunesに落としながら去年の支出表のデータを入力する。うちは秘書が猫だから全部独りでやらねばならんのだ。その後は「太田裕美ベスト」を作成。ラインナップは「夕焼け」「恋人たちの100の偽り」「赤いハイヒール」「失恋魔術師」「ドール」「振り向けばイエスタディ」「HAPPY BIRTHDAY TO ME」「君と歩いた青春」「南風-SOUTH WIND-」「黄昏海岸」「ロンリィ・ピーポー2」「葉桜のハイウェイ」「満月の夜 君んちへ行ったよ」。太田裕美の歌声は荒んだ心を洗ってくれます。


2.7
 連載をメールし、中篇・長篇B・Cを進める。長篇Bは300枚をクリア。長篇Cは章名をアルファベットに変更。これを機能させるにはなぜかオセロの勉強をしなければならない。なんとなく本末転倒のような気もするけど。
 

2.8
 連載B・Cを進め、夜は性懲りもなく将棋。AI将棋2001はAI将棋2より大駒一枚分くらい強くなっていて、なかなか二段モードをクリアできず。これに勝たないとその上が出ないのだが。何度も優勢にはなってるんだけど、AI将棋は終盤が鬼のように強いから逆転されてしまう(時間切れ負けも結構ある)。うーん。
 

2.9
 夕方より秘書猫をつれて歌舞伎町、まず水庭カラオケ部第一回東西対抗歌合戦に参加する。参加者12人を出身地によって東西に振り分け、それぞれ二曲ずつ歌って団体戦と個人戦を争うシステム。歌合戦は紅白モードでしょうとばかりに一曲目は北島三郎「風雪ながれ旅」を熱唱したのだが、セガは演歌のこぶしを理解できないらしく得点が伸びない。メロディラインが単調なほうが有利という話を聞いたので、二曲目は吉幾三「海峡」の予定をキャンセルして「うぐいすだにミュージックホール」をぶつけたのだが、セガは飛び道具も理解できないようで思いきり墓穴を掘ってしまう。どちらも芸的にはウケたんですけど。豪華チャンピオンベルトをかけて戦ったかつての幻想文学会のカラオケみたいに評価が主観的だと強いのだが。変なテーマパーク居酒屋で飲んだあと、午前零時よりロフト・プラスワン、久々に「新耳袋」トークライブを聞く。かなり印象に残る話が多かったのですが、三つに絞れば「屋根の上のおばさん」「壁の中の食器棚」「八角形の洋館」でしょうか。食器棚の話を換骨奪胎すれば意外にもジェントル・ゴーストストーリーになりますね。最後に生々しい心霊写真が出て午前六時前に終了。歌舞伎町で半日も過ごしてしまった。では、秘書猫です。
 みなさん、こんにちは。黒猫のぬいぐるみのミーコ姫です。ミーコはサリーちゃんといっしょにでました。かもこちゃんがミーコのお衣装をつくってくれました。クリスマスのおひめさまみたいでかわいいです。わーい、パーティにきていこうっと。
 

[読書メモ]
(小説)ちっとも人の小説を読まずにテーブルゲームの勉強ばかりしています。数年後は第二の竹本健治か(笑)。
(小説以外)永井均「転校生とブラックジャック」(岩波書店)、藤井猛「四間飛車を指しこなす本2・3」(河出書房新社)、米長邦雄「米長のスーパーアドバイス」(日本将棋連盟)、藤井猛・羽生善治「第十三期竜王決定七番勝負激闘譜」(読売新聞社)、大森荘蔵「知の構築とその呪縛」(ちくま学芸文庫)。哲学はホラーでオカルトはファンタジーという話を振ろうかなと思っていたのですが、長くなりそうなのでまたいずれ。永井均はSFファンにもおすすめです。ただしスペキュレイティブ・フィクションのほうですが。振り飛車党のバイブル「四間飛車を指しこなす本」を完読。でも1巻を再読したらころっと頭から抜けていた。こりゃダメだな。
2.10
 仕事はお休み、インクカートリッジを取り換えて絵をプリントアウト。この調子で使ってるとカートリッジ代が嵩みそうだから、いずれレーザーに買い替えるかな。
 

2.11
 長篇B・Cを進め、夜は短篇の推敲。カラオケの練習用に舟木一夫とX JapanのCDを買う。舟木一夫には笑顔のポートレートが四枚入っていたのだが、こんなものをもらってもなあ。
 

2.12
 短篇をメールし、エッセイを送付。次の短篇をとりあえず起稿して長篇B・C・中篇を進める。短篇は好評のようでほっとしました。夜は将棋。陽動振り飛車でやっと二段モードをクリアしたかと思いきや、駒をドラッグ&スルースする場所を間違えてやり直したのが「待った」と判断され、上のモードが出ない。同じ陽動振り飛車で必勝態勢を築くも、例によってポカが出て惜敗。前に藤井システムで勝ったときは昇段の条件である秒読み設定を間違えてたし、まだまだ長い道のりのようだ。くそっ。
 

2.13
 初めて新聞書評の依頼があったのだが、「最近、書評はやってませんから」とすげなく断ってしまう。このところ人の小説が読めないし、重松清さんは読んだことがないからなあ。原稿料は高かったんだろうな。新規得意先の仕事を断ると少し反動が出ますね。東さんの仕事なら断りやすくていいんだけど(笑)。


2.14
 連載を再開、長篇B・Cは難しいところにさしかかっており進まず。夜の将棋もスランプ状態。このところ試しているのは、陽動振り飛車に加えて陽動居飛車、矢倉右四間飛車などです。陽動居飛車は将来の角当たりを避けるために香車を一つ上がる振り飛車の常套手が実は左穴熊への伏線という戦法を試してるんですけど、どうも無理があるようでうまくいかない。しかし、諸活動も小説もカラオケも将棋も「芸域だけは広い」のひと言で括れてしまうのはなんだかなあという気がする。
 

2.15
 一時半より秘書猫をつれて神楽坂、双葉社のH野さんと打ち合わせ、連載のゲラを渡して蕎麦屋で会食。頭の調子がすこぶる悪くて申し訳ない。その後、秋葉原のMac館でデジカメを買うつもりだったのだが、テンションが低すぎて店員に声をかけられなかった。上野まで歩き、今度はヨドバシカメラでプレステ2を買おうと思ったのだがレジへ持っていけず、結局そのまま帰宅。
 

2.16
 連載・長篇B・ Cを進める。長篇Cは200枚をクリア。ずっと月産ノルマを200枚に設定していたのですが、どうも強迫観念となってきたので170枚に落とします。おかげでちょっと気が楽になりました。夜は将棋、昨日から振り飛車・振り穴・飛車先不突き矢倉・ひねり飛車で何度も勝勢になっているのだが、詰みを読んでいるうちに時間切れで負けたり、秒読みで焦って金と龍を続けてタダで取られたり、どうしても勝てない。中盤までなら二段・終盤は4級という将棋だからなあ。詰め将棋をやったほうがいいかも。たかがコンピュータ将棋なのに、相手玉が詰みそうになるとドキドキして何も考えられなくなってしまうという性格にも問題がありそう。
 

[読書メモ]
(小説)相変わらずお休み。
(小説以外)谷川浩司・藤井猛「第十一期竜王決定七番勝負」、藤井猛・鈴木大介「第十二期竜王決定七番勝負」(以上、読売新聞社)、谷川浩司「将棋新理論」(河出書房新社)、村上陽一郎「宇宙像の変遷」(講談社学術文庫)、谷川浩司・真田圭一「第十期竜王決定七番勝負」(読売新聞社)、日浦市郎「羽生善治名人位防衛戦の舞台裏」(エール出版社)、河口俊彦「新対局日誌 第三集十年後の将棋」(河出書房新社)、
石堂淑朗「将棋界の若き頭脳集団」(学研)、甲斐栄次構成「羽生善治大逆転十番勝負」(実業之日本社)。
2.17
 相変わらず不調。どうもひどくつまらないものばかり書いているような気がして前へ進まない。きっと「小説」は向いてないんだな。
 「SFが読みたい! 2002年版」(早川書房)が届きました。国内アンケートに登板しています。アンケート界からは引退しようかと思ってるので、これが最後のアンケートになるかも。なお、表紙の黒猫はミーコではないでしょう、たぶん。
 

2.18
 こんな将棋指しがいるとする。変な将棋ばかりで負け続け、誰もが奨励会どまりでプロにはなれないと思っていた。ところが妙な追い風が吹き、年齢制限ぎりぎりでプロになった。タイトルなどとは無縁だが当初はそれなりに勝率もよく、ホープと期待されるに至った。しかし、所詮は一時の力に過ぎず、風変わりな戦法がすっかり読まれて勝てなくなった。早指し戦ではたまに力が出るものの、持ち時間の長い将棋は不向きのようで根が続かない。いつも終盤が弱いと言われる。それでも、好きな将棋が指せるのだからと日々の仕事に没頭していた。フリークラスに降級して食えなくなる恐怖を感じつつプロ生活四年目になった。このところ、あれほど好きだった将棋が楽しくない。将棋を見る目はある。どれがA級の将棋かわかる。自分の手が伸びていないことが指していてわかってしまう。戦法が風変わりだから天才肌だと思われることもあるが、自分が天才じゃないことは承知している。変な戦法は努力を重ねて身につけたのだ。人一倍、棋譜も読んだ。最近は人の将棋を見るのが怖くてちっとも読めない。将棋盤に向かうと頭痛がしたりする。そんな将棋指しがいたら、さぞ毎日が楽しくないだろう。
 

2.19
 どうもこのままではいかんので、早起きして予約した虎ノ門の神経科へ。自分が作家だと思いこんでいる狂人と誤解されると困るから(まあ似たようなものだけど)、念のために自著をバッグに忍ばせていく。それは大丈夫だったのだが、こちらの発音が悪かったらしく、「サッカーをおやりになっているそうですが」と言われてしまう。私がサッカー選手に見えるだろうか(鬱状態のサッカー選手って使えないかも)。その後、血液・脳波・心電図・YG性格検査など、さまざまな検査をしていただく。反応性抑鬱状態で、症状としては軽いようだ。あと、脳波と血液は意外にも異常なし、ただ血液の循環機能がやや弱っているようで、原因と思われるニコチンの摂取を控えるように言われる。一日一箱はつらいんだけど。睡眠薬と精神安定剤と強壮剤みたいな薬をもらい、ほっとひと息つく。元気を出さないとミーコが心配するからなあ。帰宅後はネット通販で一万円分の禁煙飴を購入。ほんとに効果があるのかしら。
 

2.20
 さすがにドラールはメラトニンの比ではなく、すぐ眠れた。睡眠薬代わりの酒は依存症になりやすいという話だし、一緒に飲むとまずいから、酒量はぐっと減りそう。ただ、ドラールかトレドミンかエスタロンモカか原因ははっきりしませんが、なんとなく額のあたりに違和感があるんだよな。まあ気分はましになったからいいか。十数年前に神経科にかかっていたころにマイナートランキライザーを常用していたから、薬慣れはしてるんですけど。


2.21
 かなりショックな出来事があったのだが、トレドミンのおかげでふとんを被って寝るような事態にはならなかった。転ばぬ先の杖が役に立ったというところか。
 

2.22
 相変わらず引きこもりモードの特殊小説家。昨日の体重は52.2kg、体脂肪率は13.0%。睡眠薬はドラール、抗うつ剤はトレドミン、循環器用剤はリツテルンとNEコタニ、酒は缶ビール一本、煙草はラークワンとマイルドセブンワンで40本(これでも減ったのだ)。書くことがないので人のまねをしてみました。鈴木輝一郎さん、ごめんなさい。
 

2.23
「助さんたくさん」という脱力する名の通販サイトで買った一万円分の禁煙飴が届いたので、さっそく試してみる。「タバコがまずくなる健康食品」という触れこみなのだが、私はべつに煙草がうまいから吸っているわけではなく、単なるニコチン中毒なのだ。困ったことに、飴をなめてもあまり変化が感じられない。これで本数が減るのかしら。それにしても、松葉と松ヤニ入りの禁煙飴はボロい商売のような気がする。
 

[読書メモ]
(小説)来週から復帰の予定。
(小説以外)中平邦彦「名人谷川浩司」(池田書店)、「谷川浩司全集 平成元年度版」(毎日コミュニケーションズ)、中島義道「カイン」(講談社)、森鶏二「次の一手『詰めと必死』」(創元社)、米長邦雄「米長の勝負術」(毎日コミュニケーションズ)、中島義道「働くことがイヤな人のための本」(日本経済新聞社)、濱田秀伯監修「『うつ病』これで安心」(小学館)。将棋の勉強はしてるんだけどなあ。このところ凝ってるのはツノ銀中飛車です。振り飛車の風車みたいで陣形がとてもきれい。これで勝てればいいんだけど。もう一つ試しているのはクラニー矢倉、まず三段目に銀金銀金桂と横一列に並べ、角は一段目に引き居玉に構えます。続いて向かい飛車に振って左側から攻めると見せかけ、やおら右側の三段目に玉を移動して囲い(銀金銀金桂玉香と横一列に並べる)、角筋を通したあと一転して飛車を一筋に振ってスズメ刺し。ここを破ったらひたすら入玉を狙うという戦法なんですけど、長征した玉があえなく敵陣で討ち死にしたりします。
2.24
 AI将棋2001の二段モードを初めて正規の持ち時間と秒読みで粉砕したつもりなのだが、上の三段モードが出ない。これは壊れているのではないだろうか。やはりプレステ2で東大将棋だな。ちなみに戦型は相矢倉、振り飛車のほうが陣形が美しくて好きなのですが、とりあえず玉を固めてから端を絡めて無理めにガンガン攻める棋風なので、ことによると居飛車のほうが向いてるのかも。しかし、3勝100敗(推定・時間切れ負けも多し)というのは何の自慢にもならないか。ちなみに、常に最強モードと戦いたいので、初段モードとは対戦していません。
 

2.25
 起きたら午後一時半。ドラールは即効性に乏しいものの効き目が持続するので、目覚ましをかけておかないといかんな。おかげで5枚しか書けず。どうでもいいけど、私は世紀末のあだ花みたいな作家だから、21世紀の明るい世界は身の置きどころがないというか、余生というか、なんとなくそんな感じですね。せめて世紀末の挽歌のごとき眠るように美しい作品を書きたいと思ってるんですけど(本質はお笑い作家という声もあるが)。まあいいや、どうだって。夜の将棋は必死をかけてほくそ笑んでいたら、あれよあれよと言う間に詰まされてしまう。23手詰めなんて私は読めません。
 

2.26
 昨夜はドラールとトレドミンを間違えて飲んでしまいちょっとうろたえたのだが、とくにどうということはなかった(最近の薬は副作用が少ないんですね)。エスタロンモカを飲めばとりあえず目は覚めます(いいのかそれで)。今日は久々に暗い詩を書きました。詩集と句集を出したいなあ。ふと気づくと句集はもう五年も出していないのだった。
 さて、「小説推理」4月号が届きました。「The End」第6回が掲載されています。今回も陰気です。
 

2.27
 眩暈ほどではないものの、薬のせいかちょっと平衡感覚がおかしい。なお、テンションは低次元で安定しているのですが、掲示板の書きこみはまだあまりできません。不義理のほどはご容赦を。


2.28
 一時半より虎ノ門の神経科。病状が安定してきたので薬は二十日分でもいいと言われたのだが、まだ不安なので十日分にしていただく。その後は上野界隈へ、多慶屋で靴、アメ横でバッグとキリンのぬいぐるみ、そしてヨドバシカメラで懸案のプレステ2を買う。東大将棋は3までしか出ていなかったから、とりあえず廉価版の「最強東大将棋スペシャル」を購入。これだけ買い物ができれば大丈夫だろう。帰宅後はさっそくプレステ初体験。小さなモニターがついているのかと思いきや、どうやらテレビに接続するものらしい。むかしビデオの接続ができなくて後輩を呼んだ記憶がふと甦ってきたのだが、幸いにも滞りなく終了。東大将棋はAI将棋に比べると画面が見づらいな(おかげで香車のつもりで歩を打ってしまった)。最強のマスターモードと戦い、矢倉対右玉の熱戦の末、143手で敗北。ちょこざいにも感想でこちらの敗因を指摘したりする。二戦目は相矢倉で時間切れ負け。考慮時間15分、秒読み60秒でも時間が足りなくなってしまう。三戦目は得意のツノ銀中飛車で一手守れば勝勢だったのに突っこみすぎて逆転負け。ちゃんと感想でも指摘されていた。まあしかし勝てない相手ではないな。
 なお、今月の執筆枚数は169枚でした。今後は150枚強のペースで、あまり自分にプレッシャーをかけないようにします。長篇D・Eと中篇の担当様、気長にお待ちいただければ幸いです。